【フレデリック・フォーサイス】マンハッタンの怪人(2000)

イギリスの作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバー(以下ALW)が自身の代表作「オペラ座の怪人」(1986)の続編「ラヴ・ネヴァー・ダイズ」(Love Never Dies)を製作するにあたってフレデリック・フォーサイスに執筆を依頼したという本作 なのでガストン・ルルー…

【淀川長治】続・私の映画の部屋(1976)

1970年代にTBSラジオで毎週月曜日の午後8時から放送された「淀川長治/私の映画の部屋」の単行本化第二弾 【目次】鬼才フェデリコ・フェリーニ映画興行のうらおもてヒッチコック劇場記録映画映画の祭典アカデミー賞ギャング映画ハロー!バスター・キ…

意味がなければスイングはない【村上春樹】(2008)

クラシック、リズム&ブルース、フォークソング、ポップソングという幅広い分野から10人を選び出した村上春樹氏の音楽評論本格的すぎてマニアすぎてさっぱりわからなかった(笑)ブルース・スプリングスティーンくらいしか知らない(笑)でもこれをきっかけに聴…

果てしなき渇き【深町 秋生 】(2007)

狂気と暴力。善人はひとりも出てきません。そして誰も救われない。滅亡という闇に堕ちていくだけ。 警備会社に勤める元警察官の藤島。離婚した妻から娘の加奈子が行方不明になったと連絡がきます。加奈子の部屋の箪笥には高校生が着るには高級そうなブラン…

ケモノの城【誉田哲也】(2014)

「尼崎事件」や「北九州連続監禁殺人事件」という実在の事件がベースのフィクション。こんな怖いことが本当にあったのかと背筋が凍りますハードな描写が多かったですね。心臓の弱い方にはお勧めできません。 東京町田。自動車整備士の辰吾とファミレスで働…

北海道民のオキテ(2014)

「なんも、なんも~」 北海道あるある本。 住んでいる地方で言葉や食文化の違いは確かにあるでしょうが現在はネットに流通の進化で、なんでも知れて手に入る時代。そんな地方の「オキテ」なんて、大げさなしかも北海道は広いのです。 などと思いながら読ん…

コールドゲーム【荻原浩】(2005)

人気作家である荻原浩氏ですが、一冊も読んだことがないので数冊借りてきてみました。タイトルからは高校野球ものかなと思ったのですが。乙一氏とはまた違う雰囲気の、青春ミステリーホラーというところですね。 いじめられっ子の復讐と、それくいとめよう…

砦なき者【野沢尚】(2002)

TV番組作成現場の舞台裏を描いた「破線のマリス」(江戸川乱歩賞受賞作)の続編。でも、「破線のマリス」は読んでいないのですけど。笑 報道番組『ナイン・トゥ・テン』に売春の元締めとして報じられた女子高生が全裸で首を吊り死にます。『ナイン・トゥ・…

隠蔽捜査【今井敏】(2005)

この小説はドラマ化もされていますしシリーズにもなっている人気のミステリーですよね。そして「隠蔽捜査」というこのタイトルなんとも警察小説ファンの心をくすぐります。笑 警察官が犯した殺人事件。自供したにも関わらず捜査現場の様子はおかしく捜査も…

さまよう刀(やいば)(2004)

いきなりクライマックス。凄い物語でした・・・ きれいごとを言わず、正直な気持ちをレビューするならこの物語を読むと、自分のなかにも復讐心というものがあることに気が付かされます。 犯罪者をかくまう人間の心理などいままで理解することなどありません…

螢川/泥の河(1978)

「泥の河」は映画のほうを先に観まして私にとっての邦画ランキングではかなりの上位。素晴らしい作品でした。ぜひ原作も読んでみたく、古本屋で購入。太宰賞「泥の河」、芥川賞「螢川」受賞作品。88円でした・・・値段の割にはかなりの価値があったかも。 「…