男女八人の群像劇。
家賃(RENT)も払えないくらい貧しい若者。
そのうえ、ドラッグやエイズ、犯罪なのどの問題を抱えながら
夢に向かって生きるアーティストの卵たちの物語。
HIVや同性愛といった人は、もしかしたら自分の回りにも多くいるのかもしれませんが
イマイチそういう人々の存在に実感がわかないのが正直な気持ちです。
有名だとか評価が高い作品にはもちろん名作が多いわけですが
私の映画に対する個人評というのは、
いかに自分が共感できて感情移入できるかのところが大きくて。
「家賃どうしよう?そうだ!全ては神様からの贈り物なんだ。払わないぞ!」
序盤からそんな歌詞には、まったく共感できませんでした。
自分の主張、自分の生活のことばかり考えているからです。
家賃を受け取って生活している人の、
真面目に朝から晩までヘトヘトになって労働している人の
苦労などは何も考えていないように思えるのです。
・・自分の苦痛だけ。
八人の登場人物の友情や絆には美しいものがありました。
音楽も良かったとは思いますが、歌詞はやはり共感できませんでしたね。
それは、年齢のせいかもしれません。笑
ただ、反抗期の子どもの言い草を聞いているだけのような気がして。
【解説】allcinemaより1989年のクリスマス・イブの夜。イースト・ヴィレッジにある古いアパート。家賃を滞納し電気も暖房も止められた一室に暮らすルームメイトのロジャーとマーク。ミュージシャンのロジャーは恋人がエイズを苦に自殺して以来すっかり引きこもり状態。秘かに階下に住むヤク中のダンサー、ミミに心惹かれる。一方、映像作家志望のマークはカメラを持ち歩きあらゆるものを記録する。マークの元彼女モーリーンは地域の再開発反対をパフォーマンスで訴える。彼女の現在の恋人は女性のジョアンヌ。ロジャーたちの親友トム・コリンズはひょんなことからドラッグ・クイーンのエンジェルと恋に落ちる。そんな彼らのかつての仲間で、家主の娘と結婚して以来すっかり変わってしまったベニーは、一帯の再開発を目論み住人の追い出しを図る。