原題は「LE SAUVAGE 」(ザ・ワイルド=野生)
破壊と、無茶っぷりの、無人島サバイバル
まさかドヌーヴがここまでやるとは
おっぱいポロリのサービスショットまであります(笑)
音楽はミシェル・ルグラン
その美貌でイタリアン・マフィアの大物、ヴィットリオに求婚された
フランス人ネリー(カトリーヌ・ドヌーヴ)は
4日後に結婚式を控えたパーティの夜、寝床を抜け出しタクシーで逃亡
辿り着いたホテルで一息もつかの間、ヴィットリオがやって来て
たまたまネリーの部屋の隣に宿泊していたマーティン(モンタン)は
婚前夫婦の痴話喧嘩に巻き込まれてしまいます
親切心でネリーを助けたものの
これがとんでもない迷惑な最悪サイコ女
フランス行きの飛行機に乗せてやるものの
ナイトクラブのボス、アレックスから盗んだ
ロートレックの絵画が原因で搭乗できず
マーティンが独りで暮らすベネズエラの孤島まで追いかけてくる
車も、船も、ロートレックも破壊して
本気度が凄すぎて笑えない
なによりイヴ・モンタンの作る自家製ワイン
新鮮野菜やハーブ、魚や鶏を使った手の込んだ料理を
ひっくり返って台無しにするという暴挙
これじゃあ誰でも怒るわ(笑)
それでも美人というのはやっぱりお得なもので
ボロしか身にまとっていないカトリーヌ・ドヌーブが
だんだんと可愛く見えてくる不思議
いい男というのも、何歳になってもいい男で(笑)
実はイヴ・モンタンは高名な香水の調香師
巨大企業に嫌気がさし、孤島で自給自足の暮らしをしながら
ライフワークの香水作りをしていたのです
農業も自給自足も無理だけど(笑)
こういう秘密基地のような場所での、独り暮らしには憧れる
マーティンはネリーへの愛に気付き
島を出る前夜にネリーを食事に誘いますが
ヴィットリオは婚約者を取り戻すため
アレックスは盗まれたロートレックを取り戻すために
島は見つけ出され、ネリーはボートで誘拐
マーティンの家は燃え尽きてしまいます
翌日、飛行機に乗ったカメラマンがマーティンを見つけ
ニューヨークで回復したマーティンは
自分が勤めていた企業の会議に出席します
そこで会社への協力より、たとえ契約違反で訴えられても
自由になる道を選びます
そして数か月か数年後、刑務所を出所したマーティンは
ネリーを探す旅に出るのです
奔放とは一言でおさまらない、圧倒的な生命力
これが大御所のドタバタコメディ
ラストにはペンキ塗りする汚れた顔のドヌーヴが
(当時32歳の色気で)しっとりと魅せてくれました
ちなみにひとこと感想は
美味しい料理を作れる男は女を虜にする
実際フランス料理のシェフは、女性にモテモテなのだそうです
(クチも上手いんだろうがな 笑)
【解説】映画.comより
「シェルブールの雨傘」「8人の女たち」のカトリーヌ・ドヌーブと国際的スター、イブ・モンタンの初共演作。結婚に嫌気がさしたネリーは、式直前に逃げ出してしまう。程なく婚約者に見つかってしまうが、通りがかったマルタンに助けられる。文明生活を嫌い孤島に住む彼のもとにネリーが押し掛けたことから、2人の奇妙な共同生活が始まる。音楽は「華麗なる賭け」でアカデミー歌曲賞を獲得した、ミシェル・ルグラン。