うず潮(1975)

f:id:burizitto:20201002214521j:plain

原題は「LE SAUVAGE 」(ザ・ワイルド=野生)

イブ・モンタンカトリーヌ・ドヌーヴ

破壊と、無茶っぷりの、無人島サバイバル

まさかドヌーヴがここまでやるとは

おっぱいポロリのサービスショットまであります(笑)

音楽はミシェル・ルグラン


その美貌でイタリアン・マフィアの大物、ヴィットリオに求婚された

フランス人ネリー(カトリーヌ・ドヌーヴ)は

4日後に結婚式を控えたパーティの夜、寝床を抜け出しタクシーで逃亡

f:id:burizitto:20201002214542j:plain
辿り着いたホテルで一息もつかの間、ヴィットリオがやって来て

たまたまネリーの部屋の隣に宿泊していたマーティン(モンタン)

婚前夫婦の痴話喧嘩に巻き込まれてしまいます

f:id:burizitto:20201002214833j:plain

親切心でネリーを助けたものの

これがとんでもない迷惑な最悪サイコ女

フランス行きの飛行機に乗せてやるものの

ナイトクラブのボス、アレックスから盗んだ

ロートレックの絵画が原因で搭乗できず

マーティンが独りで暮らすベネズエラの孤島まで追いかけてくる

f:id:burizitto:20201002214603j:plain
車も、船も、ロートレックも破壊して

本気度が凄すぎて笑えない


なによりイヴ・モンタンの作る自家製ワイン

新鮮野菜やハーブ、魚や鶏を使った手の込んだ料理を

ひっくり返って台無しにするという暴挙

これじゃあ誰でも怒るわ(笑)

f:id:burizitto:20201002214627j:plain
それでも美人というのはやっぱりお得なもので

ボロしか身にまとっていないカトリーヌ・ドヌーブ

だんだんと可愛く見えてくる不思議


いい男というのも、何歳になってもいい男で(笑)

実はイヴ・モンタンは高名な香水の調香師

巨大企業に嫌気がさし、孤島で自給自足の暮らしをしながら

ライフワークの香水作りをしていたのです

f:id:burizitto:20201002214655j:plain
農業も自給自足も無理だけど(笑)

こういう秘密基地のような場所での、独り暮らしには憧れる

 

マーティンはネリーへの愛に気付き

島を出る前夜にネリーを食事に誘いますが

ヴィットリオは婚約者を取り戻すため

アレックスは盗まれたロートレックを取り戻すために

島は見つけ出され、ネリーはボートで誘拐

マーティンの家は燃え尽きてしまいます

f:id:burizitto:20201002214721j:plain
翌日、飛行機に乗ったカメラマンがマーティンつけ

ニューヨークで回復したマーティンは

自分が勤めていた企業の会議に出席します

そこで会社への協力より、たとえ契約違反で訴えられても

自由になる道を選びます

f:id:burizitto:20201002214741j:plain
そして数か月か数年後、刑務所を出所したマーティンは

ネリーを探す旅に出るのです


奔放とは一言でおさまらない、圧倒的な生命力

これが大御所のドタバタコメディ

ラストにはペンキ塗りする汚れた顔のドヌーヴが

(当時32歳の色気で)しっとりと魅せてくれました

f:id:burizitto:20201002214807j:plain
ちなみにひとこと感想は

美味しい料理を作れる男は女を虜にする

実際フランス料理のシェフは、女性にモテモテなのだそうです

(クチも上手いんだろうがな 笑)



 

【解説】映画.comより

シェルブールの雨傘」「8人の女たち」のカトリーヌ・ドヌーブと国際的スター、イブ・モンタンの初共演作。結婚に嫌気がさしたネリーは、式直前に逃げ出してしまう。程なく婚約者に見つかってしまうが、通りがかったマルタンに助けられる。文明生活を嫌い孤島に住む彼のもとにネリーが押し掛けたことから、2人の奇妙な共同生活が始まる。音楽は「華麗なる賭け」でアカデミー歌曲賞を獲得した、ミシェル・ルグラン