チョコレート(2001)

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非白人女性(ハル・ベリー)が初の
アカデミー主演女優賞を受賞したことで話題になりました

原題は「Monster's Ball」(怪物の舞踏会)
アメリカの刑務所は死刑執行前日に
看守たちが行う宴会のことをこう呼ぶそうです

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面白かったです
車の中でビリー・ボブ・ソーントンハル・ベリー
自分の息子の死を語るシーンには泣きそうになりました

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父のビリー・ボブ・ソーントン、息子のヒース・レジャー
祖父のピーター・ボイルは親子3代にわたる刑務所の看守
祖父と父は白人至上主義で女性蔑視のトランプ支持者のような男ですが
息子はオバマ派(笑)
弱い立場の人間に寄り添うタイプ

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死刑囚に同情して、死刑執行日には緊張のあまり倒れてしまいます
そんな息子を軟弱だと父は殴り、止めに入った黒人看守仲間にまで罵声を吐く
翌日には息子に家を出て行けと言います

だけど本当に「やさしい」人間ほどキレたら怖い
息子は父に銃を向け、父がやってきたことがいかに恐怖心を与えるかを訴え
「僕は愛していた」と銃身自殺してしまいます
失って初めて気づいた息子の大切さ
喪失に襲われ、看守の仕事も辞めてしまいます

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そんな時、息子をひき逃げされ豪雨の中助けを求めていた黒人女性を
車に乗せ病院まで送って行きますが、息子は手遅れでした

死刑囚の夫を亡くした女も、いつもイラついていました
チョコバーを隠れて食べる息子をバカだと肥満だと罵る日々
いいところだってたくさんあったのに

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同じ苦しみを持った男女が出会う
哀しみを忘れるためセックスをする
やがて愛のようなものが生まれ

男は祖父を施設に入居させ(介護スタッフが黒人ばかりという皮肉)
女と暮らし始める準備をします
そこで女は男が夫の死刑執行人だったことを知るのです

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でも女は男のそばから立ち去りませんでした
行く場所などどこにもない、支えあわなければ生きていけない
子どもを失った者同士にしかわからない共鳴

ひとりぽっちのふたりだから

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【解説とあらすじ】KINENOTEより
孤独な白人の男と黒人の女が、深い喪失の淵から人生を取り戻そうとするラヴ・ストーリー。監督はこれが日本初公開作となるマーク・フォスター。脚本は俳優出身のミロ・アディカとウィル・ロコス。撮影は「ドッグ・ショウ!」のロバート・シェイファー。美術は「ドラキュリア」のモンロー・ケリー。出演は「ソードフィッシュ」のハル・ベリー、「バーバー」のビリー・ボブ・ソーントン、「ROCK YOU!」のヒース・レジャー、「ドクター・ドリトル」のピーター・ボイル、パフ・ダディの名でも知られるミュージ
シャンのショーン・コムズ、「フライショック」のモス・デフほか。2001年ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀主演女優賞、最優秀主演男優賞、2002年アカデミー賞最優秀主演女優賞、同年ベルリン国際映画祭銀熊賞、最優秀主演女優賞などを受賞。
米深南部ジョージア州で州立刑務所に勤めているハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)は、黒人嫌いの父親バック(ピーター・ボイル)から、人種偏見と看守の仕事を受け継いだ男。息子のソニーヒース・レジャー)も看守になったばかりだが、黒人の死刑囚マスグローヴ(ショーン・コムズ)の刑執行の日、任務を満足にこなせないソニーにハンクは怒りを爆発させた。だがその翌日、ソニーはハンクへの愛を口にしつつ、彼の目の前で自殺する。打ちひしがれたハンクは、看守を退職。一方、処刑されたマスグローヴの妻レティシアハル・ベリー)は、息子タイレル(コロンジ・カルフーン)が事故死するというさらなる悲劇に襲われる。彼女は、瀕死のタイレルを偶然に車で通りかかって病院に運んでくれたハンクと、お互いの喪失感を埋めるように愛し合っていく。だがやがて、レティシアは、ハンクが自分の夫を処刑執行した男だと知る。ショックを受け茫然とする彼女。しかしハンクと2人で、夜空の星を眺めながらチョコアイスを口に入れると、愛の感情を取り戻すのだった。