JFK(J・マースデン)
ジョンソン(リーヴ・シュレイバー)
フォード
カーター
8人の大統領に仕え、34年もの間ホワイト・ハウスに勤めた黒人執事
ユージン・アレン(1919-2010)がモデル
映画はバラク・オバマ大統領が当選した際
「ワシントン・ポスト」紙に掲載された記事が基になっているそうです
奴隷時代から黒人大統領当選までを知る、執事の目から見たアメリカ史
静かに胸を打たれる印象的なシーンはいくつかありました
特に、アウシュビッツはあんなにしっかり残してるのに
(建物など)黒人奴隷の歴史を全く残さないのはなんなんだ
というセリフは説得力があり衝撃を受けました
本国では予想外に大ヒットし、興行でも成功したそうですが
アカデミー賞に一切絡まなかったのは
「客の目を見て望みを知ろ」
「相手の心を読め」
「ボスが思わず微笑むように」
「白人用の顔と自分の顔を持て」
何度か「TwoFaces」とつぶやいていますね(笑)
妻がそっと寄り添い「あなたを誇りに思う」と告げるシーンは
最も感動的です
二度と戻るまいと思っていた、奴隷として働いた頃の綿花畑
大統領就任式演説の有名な一言「Yeswe can」
ここに来てまた黒人と白人の反目があらわになり
さらにメキシコ系やアラブ系なども絡んで
より複雑な様相を見せているアメリカ
このような映画は作り続けられるべきなのでしょう
【解説】allcinemaより
「プレシャス」のリー・ダニエルズ監督が、「ラストキング・オブ・スコットランド」でオスカーを受賞したフォレスト・ウィテカーを主演に迎えて贈る感動の伝記ドラマ。ホワイトハウスで歴代大統領7人に仕えた黒人執事セシル・ゲインズを主人公に、公民権運動やベトナム戦争など激動するアメリカの歴史を、図らずも政治の中枢から目撃することになった彼とその家族の知られざる波瀾万丈の人生を綴る。共演はアメリカを代表する人気司会者で久々の映画出演となるオプラ・ウィンフリー。また、ジョン・キューザック、ロビン・ウィリアムズ、アラン・リックマンらが歴代大統領役で出演。
奴隷解放後も差別が日常的に行われていた時代。幼くして南部の農園で働くセシル・ゲインズは、白人に父親を殺された後、ハウス・ニガー(家働きの下男)として登用され、白人に仕える作法を叩き込まれる。やがて町に出たセシルは、幸運な出会いと努力の結果、高級ホテルのボーイとなる。そして、そこでの仕事ぶりが認められ、ついにホワイトハウスの執事に大抜擢される。彼は執事として“見ざる聞かざる”を貫き、空気のように存在を消して的確に仕事をこなし、歴代大統領たちの信頼を獲得していった。一方、家庭では白人に従順に仕える彼に反発するように、長男が公民権を求めて過激な反政府運動に身を投じていくが…。