ブルックリン(2015)

洋画・恋愛／青春




早稲田松竹にて鑑賞


女性の映画ですね
50年代のファッションがとても素敵ですし
女性のやさしさや頑張り
そして内面のいじわるや欲望もしっかりと描かれています

そして、国も時代も違うけれど
田舎から都会に出てきて
ひとり仕事や勉強を頑張ってる女性が見たなら
共感する部分も多くあると思います

アイルランドの田舎町エニスコーシー
真面目で頭も良いエイリシュだけれどここにはろくな仕事もない
働く雑貨店のオーナーは嫌味でいじわるな最低ババア
姉のローズの後押しでニューヨークに渡り
デパートの店員として働くことになります

しかし、そこには自分の想像を超えた寂しさが待っていたのです
耐えられないほどのホームシック

でも、神父さまの勧めで夜学に通うようになり
イタリア移民であるトニーというやさしい彼氏もできた
お客様との接客もうまくできるようなります
エイリシュは少しづつ、洗練された都会の女性へと変化していく

そんな時、最愛の姉が病気で死んだという知らせ
エイリシュの心は再び故郷のことばかり
ついに故郷に帰る決心をします


ここからの展開は意外でした


一人暮らしになってしまった母親や親友が
エイリシュにアメリカに戻ってほしくないのはよくわかります

しかし、エイリシュ自身もまるでトニーのことを忘れたかのように
仕事をし幼馴染のジムとの距離を縮めていくのです

ジムの家は、たぶん町の名士なのでしょう
結婚相手として配管工であるトニーより申し分ない
母親ともずっと一緒にいることができる
ついにジムとの結婚話が出始めたとき





エイリシュは「思い出した」のです

なぜ、自分がこの町を出て行ったのかを


彼女は清純でうぶな顔をしているけれど
相当な根性の持ち主

そして、何事もなかったように
再びトニーのもとに帰っていく


いやあ、女性ってコワイ(笑)

特に雑貨屋の意地悪ババア
ひさびさにあんなイヤな女見た(笑)
今年度の「ベベちゃん賞」助演女優賞最有力候補です


エイリシュはきっといい奥さんにはなるでしょう
旦那様を尻に敷き、しっかり貯金もして
夢のマイホームも持つことができるに違いありません


【解説】allcinemaより
コルム・トビーンの同名小説をニック・ホーンビィの脚色、「つぐない」「ハンナ」のシアーシャ・ローナン主演で映画化したドラマ。1950年代を舞台に、アイルランドの田舎からニューヨークのブルックリンへとやって来た移民少女が、新天地と故郷の狭間で揺れ動きながら繰り広げる恋と成長を瑞々しく綴る。共演はエモリー・コーエン、ドーナル・グリーソン、ジム・ブロードベント、ジュリー・ウォルターズ。監督は「ダブリン上等！」「BOY A」のジョン・クローリー。
　アイルランドの小さな町エニスコーシーで姉と母と３人で暮らす少女エイリシュ。町の食料品店で働く彼女は、意地悪な女店主にこき使われながらも、どうすることもできな閉塞感に苛まれていく。そんな妹を心配した姉ローズの力添えを得て、エイリシュは一大決心の末に単身アメリカへと渡る。過酷な船旅を経て、ようやく新天地となる大都会ニューヨークへと降り立ったエイリシュ。ブルックリンの高級デパートで売り子として働き、同郷の女性たちと寮生活を送る。しかしなかなか新生活に馴染めず、辛い日々が続く。そんな中、ダンスパーティで知り合ったイタリア系の好青年トニーと付き合うようになり、少しずつ自信を取り戻していくエイリシュだったが…。