映画ブログのカリスマブロガー
fpdさんから「白い日」のプレゼントが届きました
のし紙が付いてる(笑)
「四丁目もよろしくお願いします」って
もしかしたらギドラさんとfpdさんって同一人物?(笑)
中身は、ジャーン!
やった~!!
みんな大好き、風月堂のゴーフレット
これはめっちゃ嬉しい
そして本物の呑兵衛は
甘いものをつまみに酒を飲む(笑)
今日もビールが美味しいよ
fpdさん、ありがとうございました
映画ブログのカリスマブロガー
fpdさんから「白い日」のプレゼントが届きました
のし紙が付いてる(笑)
「四丁目もよろしくお願いします」って
もしかしたらギドラさんとfpdさんって同一人物?(笑)
中身は、ジャーン!
やった~!!
みんな大好き、風月堂のゴーフレット
これはめっちゃ嬉しい
そして本物の呑兵衛は
甘いものをつまみに酒を飲む(笑)
今日もビールが美味しいよ
fpdさん、ありがとうございました
「それが君の魅力だけれど」
原題も「ROPE」
1924年、シカゴ大学の裕福な学生で同性愛関係だった
ネイサン・レオポルドとリチャード・ローブ(通称レオポルドとローブ)が
14歳(ウィキでは16歳)のボビー・フランクスを誘拐し殺害した事件がモデル
レオポルドは、ニーチェの「スーパーマン」(超人思想)に魅了され
自分とローブもその並外れた能力を持つ超越的な個人であると解釈し
平均的な民衆は重要でなく、社会を縛る法律やルールの上に立つ存在で
何の責任も負う必要がないと主張しはじめます
やがて放火を含む深刻な犯罪に進んでいきますが注目されず
「スーパーマン」としての自己認識の地位を確認するため
身代金目的を装ったボビー・フランクスの殺害だったのです
しかし当時は教会などの意見が強く、検閲も厳しかったため
ふたりの偏執性や同性愛について言葉で表現できず、暗示さえできない
男友達としてふたりで旅行した、など暗に匂わせるだけが精一杯だったという
アーサー・クランツ(脚本)の苦労があったようです
ヒッチさんのリアルタイム進行サスペンスとしても名高い作品で
当時は前代未聞の「1リール(約10分)を1ショットで編集ナシ」という
この撮影方法でも話題になったそうです
カメラはジョセフ・ヴァレンタイン
ヒッチさんの登場は冒頭の通行人
テーマは、優性(優者)と劣性(劣者)
高層高級マンションの一室で、大学生のブランドン(ジョン・ドール)と
フィリップ(ファーリー・グレンジャー)が
友人で同級生のデイヴィッドを絞め殺します
理由は「劣った人間は生きている価値はない」から
死体を衣装箱に入れ、その上に燭台や食事を置いたあと
デイヴィッドの父親や婚約者のジャネット
共通の友人であるケネスらを呼んでパーティーを始めます
(ケネスはブランドンにとって優性人種なのだろう)
すこし遅れて恩師のルパート(ジェームズ・スチュワート)がやって来ると
頭のキレる彼はすぐに、何やら不審なもの感をじます
ヒロインはこの頃のヒッチさんには珍しくブルネット
その代わりブロンドは美男子だけに使ったというのは面白い(笑)
ジミーはまるで刑事コロンボ(笑)
追及の仕方がやけに遠回しでねちっこいんですよ
気の弱いフィリップはすぐに挙動不審になり
自分は完璧だと思っているブランドンも次第にイラついてくる
やがて完全犯罪のほころびがいくつも見えてくるのです
この作品の大きな特徴でもある、演劇に極めて近い演技や
ラストの大芝居になる下りが(ジミーはブロードウェイ出身だったのね)
好きか嫌いかで評価は分かれると思いますが
ジミーの前で(名前が同じ)ジェームス・メイスンや
ケーリー・グラントの「汚名」の話題を出してきたのには
ヒッチさんらしい茶目っ気がたっぷりで嬉しい(笑)
殺人を犯したふたりが優性かどうかはわからないけど
知能の高すぎる人間に限ってオカルトにハマったり
偏執的な性癖があったり
猟奇的殺人の妄想に憑りつかれる人間がいることは確か
ほとんどの天才は、それがクリエイティブな仕事に繋がったり
才能が活かされ名声を得ることもあるでしょう
だけどどんなに優れた高級車でも
ブレーキの壊れた欠陥車がた出てくるんだろうな、きっと
【解説】allcinema より
1924年、シカゴで実際に起きたローブ&レオポルト事件を題材に、ヒッチコックが映画内の時間進行と現実の時間進行を同じに進めながら描いた実験的作品。舞台はマンハッタンにある、とあるアパートの一室。完全犯罪を完結させることにより、自分たちの優位を示すために殺人を犯したフィリップとブランドン。彼らは、殺人を犯した部屋に人を呼んでパーティを開く、というスリルを楽しみさえするが……。冷静沈着で、自分の力を誇示するが如く大胆な振舞いをするブランドンと、罪の恐怖から落ち着きのないフィリップ。二人の立場を巧みに利用し、おこないは違えども、どちらにも犯罪が暴露するような危うい行動をさせ、巧みにスリルを盛り上げていく手法はさすがである。この事件を題材にした他の作品にはリチャード・O・フライシャーの「強迫/ロープ殺人事件」や、T・ケイリンの「恍惚」などがある。
「アランドロン祭」の主催者チェイサーさんから
フロインドリーブのチョコとカードの贈りもの
さすが神戸の老舗、箱からしてお洒落
チェイサーさんのセンスがここでも光ります
フロインドリーブはクッキーが有名ですが
こんなチョコもあるんですね
古いドイツ映画を見ながら
濃いめのコーヒーを飲みたくなる
可愛いからスィーツのトッピングにもピッタリ
バニラアイスにちょこんと乗せただけでも
乙女心がときめきます(笑)
チェイサーさん
素敵な贈り物をありがとう
ちなみにベベちゃんはfpdさんに
大阪万博の年にツアー組んで
関西でオフ会しようと誘惑しています
2025年、待ってろよ関西(笑)
チェイサーさん
実現したら大阪でもぜひ、ご一緒しましょう
「恋する女性は理性が低下する」
原題は「SPELLBOUND」 (魅せられて)
ヒッチさん登場は35分ごろ、タバコを吸いながら
エンパイア・ホテルのエレベーターから出てきます
ダリのシーンは、「アンダルシアの犬」(1928)と違い
ダリの絵画をそのまま映像にした、と言う感じですが
ダリが提供したアイデアのほとんどが映像化不可能で
ボツになってしまったそうです(笑)
イングリッド・バーグマンはカラーより白黒のほうが断然美しさが映える
30歳くらいで彼女自身がいちばん綺麗で女盛りの頃
グレゴリー・ペックは映画デビューして間もないということもなり
初々しく感じます(大根という評もあるけど)
ハンサムで背が高いので(190cm)
美人だけどガタイのいいバーグマンの相手役にぴったり
ヒッチさんらしく掴みはOK
ひとりの色っぽい女性(ロンダ・フレミング)が看護師の男に連れられて
コンスタンス(イングリッド・バーグマン)のところにやってきます
黒い服を着た精神病(色情狂)のファム・ファタール
一方のコンスタンスは白衣に眼鏡
男にも恋愛にも興味はなく、何でも冷静に分析してしまう精神科医
これ一瞬、ロンダをバーグマンと見違えてしまうんですね(笑)
たぶんロンダにバーグマンと似たメイクをさせていると思うんですけど
ふたりの対比でコンスタンスがいかに堅物かがわかりやすい
なので男性ばかりの職場で上司に口説かれたり、圧をかけられても
仕事一筋、決して動じない
そんな彼女が、新しく病院長に赴任してきた
エドワーズ博士(グレゴリー・ペック)に一目惚れしてしまいます
このエドワーズ博士がやたらと怪しい
白地のテーブルクロスに書かれた線を見たとたん不機嫌になり
ガウンの縞模様で発作を起こしてしまう
そのうえエドワーズが書いたサイン入りの本と本人のサインが全く違う
しかし愛は盲目 、しかも一目惚れほど動じないものはない(笑)
コンスタンスは「彼」のトラウマを探り記憶を取り戻そうと
NYに逃げようとしていた「彼」を追い
恩師ブルロフ博士のところで匿ってもらうことにします
そして博士の治療で、「彼」の名前がジョン・バランタインであること
幼少期に弟を誤って殺してしまったこと
エドワーズ博士はスキーで事故死したことを思い出します
(当時はスーツ姿のままでスキーしたのか 笑)
が、本物のエドワーズ博士の死体から銃弾が見つかり
ジョン・バランタインに殺人容疑がかけられるわけですが
ジョンのコンスタンスによる夢診断により
真犯人は元所長のマーチソンだと判明するのです
後から来た、若くて才能ある後継者が邪魔だったんでしょうな
ラストの銃口を向けるPOV(point of view) 視点のカメラは
実は巨大な銃の模型を使って撮影したものだそうです
観客側に向かって発砲したり、ワンカットだけ赤いコマを挟んだり
心理的な揺さぶりかたがニクイですね
カメラはジョージ・バーンズ
マーチソンの詳しい関係は不明
掴みは上手いけど、詰めが甘いのがいつものヒッチさん(笑)
気になったのは作中でバーグマンが作ろうとした”卵入りコーヒー”
(I'll make you coffee with an egg in it)
めっちゃ不味そうだと思ったんだけど(笑)
日本でも「カフェ・ウフ」という名でメニューがあるそうです
作り方は1CUPの濃いめのコーヒーに(卵が固まらないよう熱すぎない)
砂糖(2杯くらい)、といた卵黄1個、好みでラム酒少しを入れる
ポイントはよく混ぜて早めに飲むこと(笑)
バーグマンに淹れてもらったと思って
試してみてはいかがでしょうか
【解説】allcinema より
新しく病院にやってきたバランタインという医師は、白地に縞の模様を見ると発作を起こすという奇癖を持っていた。やがて、彼の代わりに来るはずだったエドワーズ博士が、行方不明になるという事件が起こる。バランタインが疑惑の渦中に立たされる中、病院の女医コンスタンスだけは彼の無罪を信じ、発作の原因を追究するが……。ニューロティックなサイコ・スリラー。主人公が垣間見る幻想シーンのビジュアルにはサルヴァドール・ダリが協力している。
原題は「THE BIG SHORT」
株などを売ることや、売りポジションを保有することで
市場価格が下がることで利益を獲得できると方法のひとつ
2020年以降も、コロナ禍によって
国内外経済が大きな打撃を受けているのにもかかわらず
景気の鏡とも言われる株価は高値を続けています
景気が悪いのに株価が上がる理由は何なのか
破綻しそうな企業からどうやって儲けるのか
私たちにはわからない
その複雑な仕組みのせいで
ごく一部の頭のいい金儲け至上主義者たちだけが大金を稼ぎ
全世界が迷惑をかけているのです
映画は2007年から発生したサブプライム住宅ローン危機をいち早く予見し
リーマンショックによる金融危機で多額の利益を得た投資家たちの物語
深刻な題材にお茶目なユーモアをプラスしているところは
「俺たちシリーズ」のアダム・マッケイらしい
最初にサブプライムローン危機と不動産バブルの崩壊を予見したのは
投資家で医師のマイケル・バリー(クリスチャン・ベイル) でした
マイケルが大手銀行や証券会社に
サブプライムローンのCDS(債務不履行保険=倒産保険)を買いに行くと
サブプライムローンが破綻するとは思ってもいない銀行家は
喜んで彼の提案を受け入れます
マイケルが大量のCDSを買っているという噂を聞いた
ドイツ銀行のジャレッド(ライアン・ゴズリング)は
マイケルの予想を分析し、サブプライムローンの崩壊が近いと確信すると
ヘッジハンドのマネージャー、マーク(スティーブ・カレル)にも
CDSを買うよう話を持ち掛けます
マークも最初はジャレッドの話を信じていませんでしたが
銀行が返済が出来そうもない低所得層に審査もせず
複数のサブプライムローンを組ませていること
住宅バブルどころか(金利で)ローンが払えなくなり空き家ばかりなこと
嘘の「AAA]評価をしていたことがわかります
同じ頃、ウォール街で大きな取引をするためにやってきた
ベンチャー企業のチャーリーとジェイミーの若者二人は
相談に行った銀行でCDSの資料を見つけ(こんな大事な書類忘れないよな)
友人で元トレーダーのベン(ブラット・ピット)に相談します
そしてふたりはベンのコネで買えるだけのCDSを手に入れます
なのに投機バブルは続き、株価もなかなか下がらない
マイケルは投資家たちの反乱に見舞われ
マークは国と銀行がグルになって国民を騙している事実に悩まされる
だけどついにその日はやって来ました
サブプライムローン危機を始めとした資産価格の暴落
リーマン・ブラザーズの破綻
サブプライムローン危機って
日本でいえば山一證券の経営破綻みたいな感じだったんだな
国は銀行は救済しても国民は助けない
金持ちの、金持ちによる、金持ちのための政治
マイケルも、マークも、チャーリーとジェイミーも
大金を手にしますが、そこにカタルシスはありませんでした
関係ないけど、ブラピがジョージ・ルーカスに似ている件について
ジョージ・ルーカスも髭を剃るとプラピに似ているのかが気になる
【解説】allcinema より
「マネーボール」の原作者マイケル・ルイスのベストセラー・ノンフィクション『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』を映画化した社会派金融群像ドラマ。サブプライム・ローンの破綻を引き金としたリーマンショックの舞台裏で繰り広げられた驚きの実話を基に、デタラメな錬金システムを編み出し、バブルに浮かれるウォール街を尻目に、いち早くその矛盾を見抜き、バブルの崩壊に賭ける世紀の大バクチを打ち、巨万の富を手にした4人のはみ出し者たちの戦いの行方をスリリングに描く。出演はクリスチャン・ベイル、ライアン・ゴズリング、スティーヴ・カレル、ブラッド・ピット。監督は「俺たちニュースキャスター」「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」のアダム・マッケイ。
2005年。風変わりな金融トレーダーのマイケルは、格付けの高い不動産抵当証券に信用力が低いはずのサブプライム・ローンが組み込まれていることに気づき、破綻は時間の問題だと見抜く。だが、好景気に沸くウォール街で彼の予測に真剣に耳を傾ける者など一人もいなかった。そこでマイケルは、“クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)”という金融取引で、バブル崩壊の際に巨額の保険金が入る契約を投資銀行と結ぶ。同じ頃、若き銀行家ジャレッドやヘッジファンド・マネージャーのマーク、引退した伝説のベンもまた、バブル崩壊の足音を敏感に察知し、ウォール街を出し抜くべく行動を開始するが…。
「手を見せろ」
原題も「WESTWORLD」
マイケル・クライトンの脚本、初監督のSFの古典映画で
レトロでおおようにも思える展開ですが
AIが進み、もてはやされる現代だからこそ
伝わる怖さがあります
またこの作品が多くのクリエイターに影響を与え
その後の映画作りに貢献したことは確かでしょう
それにしても、ユル・ブリンナーが
よくこの役引き受けましたよね(笑)
「デロス」は中世ヨーロッパの騎士、官能的な古代ローマ
西部開拓時代を再現した「ウエストワールド」という
ロボットによる3つのエリアで作られた体験型テーマパーク
料金は1日1000ドル
ピーター(リチャード・ベンジャミン)と
友人のジョン(ジェームズ・ブローリン)は
「ウエストワールド」でガンマンになりきり楽しんでいましたが
突然ロボットが人間を襲うようになるのです
倫理観は全くなく(笑)
ここは人間(型ロボット)を殺すのも
セクシーな美女とエチするのも自由という(風俗だな)
大人の欲望をすべてかなえてくれる夢のテーマパーク
しかも相手がロボットだからなんの罪悪感もない
これでロボットが反乱を起こした理由が
はっきり描かれていれば、もっと感情移入できたでしょうね
「2001年宇宙の旅」(1968)ではHALに知性を持たせたことが
やっぱり傑作に繋がっていると思います
制御室では主電源を切ってロボット達の動きを止めようとしますが
それが災いして空調はストップし酸素が欠乏
制御室に閉じ込められた技術者たちは窒息死してしまいます
「ガンマン406号」(ユル・ブリンナー)はジョンを撃ち殺し
ピーターを執拗に追いかけます
(蛇はロボットだったけど、馬は本物なのかな)
古代ローマに逃げ込んだピーターでしたが
ガンマンは硫酸をかけても、黒焦げになっても不死身
しかし宮廷の炎のランプのせいで
熱感知センサーが誤作動をおこしたガンマンはショートし
やっと倒れたのでした
でもピーターが途中で助けようとした(拘束プレイの)美女に
「水はダメ、水は」と言ってるのにもかかわらず
水を飲ませたら故障して動かなくなったんだから
そこで弱点は水だってわかるんじゃね(笑)
とはいえ90分で、サクッとこれだけの作品を作ったのはたいしたもの
セリフがなく、銀色の目のユル・ブリンナーも不気味
ただし100%男性目線なので
(女性向けのサービスは一切ない)
今なら差別だって抗議されていそうです(笑)
【解説】allcinema より
ハイ・テクノロジーを駆使し様々な時代を体験できるた巨大遊園地デロス・ランド。その中の西部世界を再現したセクションで突如ロボットの反乱が起きる。出世作「荒野の七人」で自分が演じたガンマンのロボットに扮したユル・ブリンナーの物言わぬ不気味さが印象的。人気SF作家マイケル・クライトンが脚本・監督した。続編「未来世界」と、短命に終った80年のTVシリーズ“Beyond Westworld”が製作された。その後16年にHBOで再びTVシリーズ化されている
原題も「SHUTTER ISLAND 」
シャッターアイランドと呼ばれる
重度の精神異常犯罪者が収容される(架空の)孤島が舞台
「妄想オチかよ」とか「シックスセンス(1999)」だの
「シャイニング(1980)」かよという酷評も多いですが(笑)
特筆すべきは、脇を固める豪華実力派俳優の競演
男が逆らえないオーラ全開なミシェル・ウィリアムズ
居るだけでエロいエミリー・モーティマー
そして相変わらずオカルトなマックス・フォン・シドー(笑)
曲がった背中に、眼鏡の奥から覗き込む眼光は
本当にナチスの幹部だったと思うくらい
まるで後ろに何か憑いているよう(笑)
その存在感にはいつもながら圧倒されます
ストーリーは連邦保安官のテディ(レオナルド・ディカプリオ)が
相棒のチャック(マーク・ラファロ)と共に
”シャッターアイランド”で失踪した女を探すというもの
その島でテディが直面したのは
ドイツ人戦争捕虜の殺害(虐殺に加わったかは描かれていない)
戦争PTSDによる妻ドロレスとの不和
放火魔”レディス”の存在という
「幻覚」と「正気」が何度も行き来するものでした
カメラはロバート・リチャードソン
この人は残虐なシーンや死体の描き方が綺麗ですね
目を背けたくなるような、腐った死臭が全くしない(笑)
見ている側は、テディが夢でお告げを受けるのを不審に想いながら
どこまでが現実なのか、妄想なのか
誰が真実を言っているのかは、終盤までわからない
どいつもこいつも怪しい香りがプンプン(笑)
結局は精神を病んでしまった妻に殺された3人子どもの死によって
妻の精神障害が乗り移ってしまった男の話で
ラスト、チャックはテディに治療の効果がないと
院長に(ロボトミー手術を受けさせる)合図を送りますが
実は正気に戻ったテディが
妻と子どもを失った苦しみに耐えきれず
自ら狂ったふりをして、記憶を消し去る手術を選び
それに気付いたチャックは、テディの意思を尊重することにしたのでした
でも考えてみると、いまこうしている私たちの生活も
どこまで自分がマトモで、どこまで真実かという保証は
どこにもないのですよね(笑)
もしかしたら、家族も、友人たちも、仕事も、自分が作り上げた妄想で
気付いていないのは、自分だけなのかも知れないのです
【解説】allcinema より
マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオの4度目のタッグとなるミステリー・サスペンス。「ミスティック・リバー」の原作者デニス・ルヘインの手によるトリッキーな謎解きスリラーを映画化。精神を患った犯罪者だけを収容する病院が建つ絶海の孤島“シャッター アイランド”を舞台に、ある目的を秘めこの地を訪れた連邦保安官が、次々と直面する謎や職員たちの不審な言動に振り回され、次第に混乱と恐怖に呑み込まれていくさまを、様々な仕掛けと重厚な映像表現でスリリングに描き出していく。共演は「ゾディアック」のマーク・ラファロ、「砂と霧の家」のベン・キングズレー、「ブロークバック・マウンテン」のミシェル・ウィリアムズ。
ボストンの遥か沖合に浮かぶ孤島“シャッター アイランド”。そこに、精神を患った犯罪者を収容するアッシュクリフ病院があり、厳重な監視の下に運営されていた。ところが1954年9月、レイチェルという女性患者が忽然と姿を消してしまう。事件を調べるため、連邦保安官のテディが新たな相棒チャックと共に島を訪れる。折しも、激しい嵐が近づいており、捜査の行方に不安がよぎる。さっそく2人は、患者たちへの聞き込みを開始するが、テディは事件と無関係な“アンドルー・レディス”という人物についての質問を繰り返す。実はその人物は、アパートに火をつけ最愛の妻ドロレスを殺した放火魔で、テディはレディスがこの病院に収容されていると知り、その行方を探っていたのだ。そして、レディスへの復讐こそが、テディがこの島へやって来た真の目的だったのだが…。