アルフレッド・ヒッチコック

ハリーの災難(1955)

原題は「THE TROUBLE WITH HARRY」(ハリーとのトラブル) ヒッチコックのコメディ風サスペンス ヒッチさんが「疑惑の影」(1943)と並ぶお気に入りに挙げているそうですが アメリカでは人の死を笑いのネタにするという(英国風?な) ブラックユーモアが受け…

断崖(1941)

原題は「SUSPICION」(疑惑) ヒッチさんのいつもの美女虐めモノ(笑) 疑心暗鬼にとらわれたヒロインを演じたジョーン・フォンティーンが ヒッチ作品では唯一アカデミー女優賞を受賞 (セルズニックのお気に入りだったんだろうな) ヒッチさん登場は47分…

ロープ(1948)

「それが君の魅力だけれど」 原題も「ROPE」 1924年、シカゴ大学の裕福な学生で同性愛関係だった ネイサン・レオポルドとリチャード・ローブ(通称レオポルドとローブ)が 14歳(ウィキでは16歳)のボビー・フランクスを誘拐し殺害した事件がモデル レオポルド…

白い恐怖(1945)

「恋する女性は理性が低下する」 原題は「SPELLBOUND」 (魅せられて) ヒッチさん登場は35分ごろ、タバコを吸いながら エンパイア・ホテルのエレベーターから出てきます ダリのシーンは、「アンダルシアの犬」(1928)と違い ダリの絵画をそのまま映像にした…

引き裂かれたカーテン(1966)

原題も「Torn Curtain」(破れたカーテン) カーテンとは、東西冷戦を比喩的した「鉄のカーテン」のこと ヒッチさんはエヴァ・マリー・セイントを使おうと衣装合わせまでしていたのに スタジオからジュディ・アンドリュースを押し付けられたうえ ポール・ニ…

山羊座のもとに(1949)

「イングリッド、たかが映画じゃないか」 原題も「Under Capricorn」Capricornには「やぎ座」(自己犠牲の星座)のほかに「南回帰線」の意味をもつそうです(オーストラリアは南回帰線下の大陸) 原作はヘレン・シンプソンの同名小説でヒッチコック版「嵐が丘…

見知らぬ乗客(1951)

原題も「STRANGERS ON A TRAIN」(電車で見知らぬ人) タクシーから降りて歩く二人の足下を映すカメラワークひとりは普通の皮靴、ひとりは派手な白黒のストレートチップそれだけで二人の性格や生活ぶりを表す ライターやめがねなど小道具の扱い方の絶妙さア…

パラダイン夫人の恋(1947)

原題は「THE PARADINE CASE」(パラディン裁判)ロバート・ヒッチェンズの原作をアルマ・レヴィル(ヒッチコック夫人)が翻案し制作のデイヴィッド・O・セルズニック脚本の台詞劇カメオは38分弱、駅から出てくるペックの後ろでチェロを持つヒッチさん ひ…

汚名(1946)

原題は「NOTORIOUS」(悪名高い) 設定と展開はまんま「M:I-2」(2000)(笑)ヒッチさんは今でも映画界に影響を与えているんですねカメオはパーティでシャンパンを飲み干すヒッチさん この映画はイングリッド・バーグマンが好きかどうかで評価が割れると思い…

逃走迷路(1942)

原題は「SABOTEUR」(破壊工作員)プロットは「北北西に進路を取れ」(1959)と同じですが「北北西」が”ラシュモア山”ならこちらは”自由の女神”昔の映画は世界の有名観光所案内の役割も果たしていました(笑) 軍需工場が火事になり、謎の男に渡された消火器の中…

レベッカ(1940)

「私はオスカーをもらったことなんかないよあれはセルズニックにあたえられた賞だその年の監督賞は「怒りの葡萄」のジョン・フォードがもらった」(ヒッチコック映画術トリュフォーより) 原題も「Rebecca」 ヒッチさんの渡米第一作にして、アカデミー作品賞…

海外特派員(1940)

原題も「FOREIGN CORRESPONDENT」(外国人記者) ヒッチコックのハリウッド進出第二作目で、第二次世界大戦の直前に撮影された(ドイツ系ユダヤ人)ウォルター・ウェンジャー製作の反ナチのプロパガンダ映画とはいえ(ご都合主義な)シナリオは面白いし、カメ…

バルカン超特急(1938)

原題は「The Lady Vanishes」(消えた婦人)ヒッチコックのイギリス時代の最高傑作サスペンスカメオ→エンディング近くのヴィクトリア駅でタバコをふかして通り過ぎる(ヒッチさん、若い 笑) 1938年(昭和13年)当時は日独伊防共協定が結ばれていて8月にはヒ…

三十九夜(1935)

原題は「THE39 STEPS」(39階段) ジョン・バカンの「TheThirty-Nine Steps」(1915)が原作 ヒッチさんのお得意の「巻き込まれ型」サスペンスで イギリス時代の最高傑作と言われ ヒッチファンからも人気の作品だそうです カナダ人外交官のハネイはボードビ…

泥棒成金(1955)

ヒッチさんの観光ラブ・サスペンス グレース・ケリーのファッション・ショーと言ってもいい(笑) 衣装はもちろん、イーディス・ヘッド女史 ストーリーは正直、良い出来とは言えませんが ヒッチさんお気に入り俳優が勢ぞろい それぞれの持ち味を存分に発揮して…

ヒッチコックの ファミリー・プロット(1976)

ヒッチさんが76歳でメガホンを取った最後の作品 テレビムービーのようなコメディタッチのサスペンスでしたが こういうユルい作風も私はすきです 地上波での吹き替え版は山田康雄さんと小原乃梨子さんということで これは登場人物にぴったりな声ですし 評判も…

鳥(1963)

まず、音楽がない。 効果音が鳥の鳴き声に羽ばたく音だけ それが鳥に対する恐怖心をさらにあおります。 エンドマークもない、途中でプツッと終わってしまいます。 集団になって襲い掛かってくる鳥になすすべもない。 ただ逃げるしかない結末。 ペットショッ…

北北西に進路を取れ(1959)

巻き込まれ型サスペンスの代表作と言われているこの作品。 広告屋の男がスパイと人違いされてしまい 警察に追われ、謎の組織に狙われ 身に覚えのない災難に、次から次へと巻き込まれてしまいます。 襲ってくる飛行機や ラシュモア山の歴代大統領のモニュメン…

マーニー(1964)

ヒッチコック監督ファンのなかでも、不評な作品なんだそうですね。 でも、ハンサム全盛期のショーン・コネリーを観れるだけでも 価値ありなのではないでしょうか。 歩く黒髪の女性の背中を捉えたカメラが、やがて彼女の全身を映し出す プロローグは抜群。 金…

サイコ(1960)

「人は罠にかかったら、それから逃げられない・・」 ヒッチコック監督の代表作であり、サスペンス映画の元祖でもありますね。 また、現代のサスペンスの基礎を作ったといっても過言ではないでしょう。 前半の会社のお金を横領したマリオン(ジャネット・リー…

知りすぎていた男(1956)

「なるようになるわ、ケ・セラ・セラ♪将来のことなどわからない ケ・セラ・セラ♪ 」 米国人の医師(ジェームス・スチュワート)が、夫人(ドリス・デイ)と 息子をつれて観光で訪れたモロッコで某国首相の暗殺計画に巻き込まれ 息子が誘拐されてしまいます。…

裏窓(1954)

向かいのアパートを覗く主人公の視線を追ってつなぐ、リアクションショット。 カメラは主人公ジェフ(ジェイムズ・スチュアート)のアパートの部屋から 決して出ません。 向かいのアパートに住むのは ミス・ロンリー。 ミス・グラマー。 音楽家に芸術家。 犬…

疑惑の影(1946)

ヒッチコック監督作品の最大の魅力は、冒頭の掴みの巧さですよね。 誰しも映画が始まったとたん、ヒッチコックワールドに引き込まれます。 裏町のアパートの一室の床に散らばったお金。 ベッドに横たわる男。 「証拠は何もないはずだ・・」男はつぶやきます…