レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019)

「現実は夢を諦めた人のもの」

原題も「A RAINY DAY IN NEW YORK 」(雨の日のニューヨーク)

 

ストーリーとしては中くらいの出来で

ミッドナイト・イン・パリ(2011)の二番煎じといった感じ(笑)

しかもハリウッドの#MeToo運動で、日の目をみなかった悲劇付き

とはいえ、アレン作品最大級の美男子ティモシー・シャラメ

Everything Happen to Me」のピアノの弾き語りに

世界中の女性が萌え死にすること間違いなし(笑)

ヒロインはエル・ファニングとセレーナ・ゴメス

オレンジ色の光に照らされた

ザ・ピエール・アタージ・ホテルニューヨーク

美術館、イエローキャブ、セントラルパーク、馬車

デラコルテ音楽時計

ビジュアル的にかなりいい(笑)

カメラはヴィットリオ・ストラーロ

ヤードレー大学(モデルはプリンストン大学)に通う

ニューヨーク出身のギャツビー(ティモシー・シャラメ)と

アリゾナ出身でジャーナリスト志望のアシュレー (エル・ファニング)は

付き合って数か月のお似合いのカップ

そんなある日、アシュレーは大学の新聞部の課題で
ニューヨークで映画監督ローランド・ポラードの取材をすることになります

そこでギャツビーはニューヨーク最強のデートプランを計画

御曹司なうえギャンブルに強い、金ならいくらでもある

が、ポラード監督(リーヴ・シュレイバー)の取材に行ったきり

アシュレーが帰ってこない、不安になるギャツビー

 

アシュレーにドタキャンされたギャツビーは

大学で短編映画を作っている旧友と会い主演することになります

それは車の中のキスシーンで、お相手はかっての恋人の妹

チャン(セレーナ・ゴメス)でした

チャンは生粋のニューヨークっ子で生意気

どうせなら情熱的で本気のキスをしようと提案します

(幼い頃からギャッビーのことが好きだった)

しかし元恋人の妹、アシュレーへの罪悪感もあり

なかなか上手いキスができないギャツビー

その後も偶然タクシーに相乗りしたり

一緒に近代美術館(MOMA) に行くことになるふたり

が、その美術館で親戚とばったり会ってしまい

大嫌いな母の主催するパーティに

行かざるを得なくなってしまいます

アシュレーはといえば、ポラード監督の元カノと

名前と出身が同じということで気に入られ

脚本家(ジュード・ロウ)と共に新作を試写することになります

その後ポラード監督が作品が気に入らないと行方不明になり

脚本家と探しに行くと、脚本家の妻が不倫している現場に遭遇してしまう

さらに人気俳優フランシスコ・ヴェガ(ディエゴ・ルナ)と出会い

パーティに誘われ同行することに

しかもその現場がテレビで放映されてしまうのです

ニュースを見たギャッビーはやけくそになり

チャンのアパートや、兄の家や、カードゲームで時間を潰し

酒場で出会った娼婦をアシュレーだと偽り

母の主催するパーティに連れて行きます

しかし母は彼女が娼婦であることを一瞬で見抜きます

そしてかっては自分も娼婦であったことをギャツビーに打ち明けるのです

父と恋に落ち結婚、大学で学び、知性と教養を身につけ

セレブの仲間入りするまでいかに努力したか

過度に教育熱心だったのは、息子たちに無教養で苦労させたくなかったから

自分はなんて盲(めくら)だったのだろう

母親の存在を認め、見直したギャッビー

翌朝、ようやくホテルで再会したギャッビーとアシュレーでしたが

ギャッピーはヤードレー大学には戻らず

ニューヨークで生きることをアシュレーに伝えます

そしてひとり、セントラルパークの時計台に向かうのでした

「来ると思った」

オルゴールが鳴った6時きっかり

ギャッビーはチャンとキスを交わすのでした



これは梅雨の季節にぴったり

雨の日にお出かけしたくなる、恋したくなる

ニューヨークに行きたくなる(笑)

もちろん私もパワハラやセクハラには反対ですが

#MeTooに賛同はしていません

 

 

【解説】allcinema より

ミッドナイト・イン・パリ」「女と男の観覧車」のウディ・アレン監督がティモシー・シャラメエル・ファニングを主演に迎えて贈るロマンティック・コメディ。雨のニューヨークを舞台に、マンハッタンでの甘い週末を楽しみにしていた大学生カップルが、ふとした運命のいたずらに翻弄されて右往左往するすれ違いの行方をお洒落かつキュートに描く。共演はセレーナ・ゴメス、ジュード・ロウディエゴ・ルナリーヴ・シュレイバー。ギャツビーとアシュレーは同じ大学に通う学生カップル。ある日、アシュレーは学校の課題で有名な映画監督のポラードにインタビューできることになり大はしゃぎ。場所がマンハッタンということで生粋のニューヨーカーであるギャツビーも同行し、2人で週末のニューヨークを楽しむことに。さっそくアシュレーに喜んでもらおうと渾身のデートプランを練り上げるギャツビー。ところが、簡単なインタビューだけで終わるはずのアシュレーの取材はずるずると長引き、一人取り残されたギャツビーも旧友に頼まれ撮影の手伝いをするハメになり、そこで思いがけず元カノの妹チャンと遭遇するのだったが…。