レンタネコ(2011)



レンターネコ ねこねこ
 さみしい人に ネコ 貸します


以下、映画にツッコミすることが嫌いな方や

荻上直子監督ファンは決して読まないでください




この作品も荻上ワールド全開

ただ小林聡美市川実日子に世代交代して

もたいまさこ小林克也になっただけ




スローライフ&ファンタジック癒し系

なので全くリアリティはありません

しかもだんだんと、ムカつくレベルに達しています




株に、占いに、作曲家?

猫は飼い主に都合のいいだけの動物ではない


猫と会話できる?

天才!志村どうぶつ園」のハイジを見ておけ

(でも、猫のほうは飼い主の言っていることがわかります)




おとなしい猫ばかり集めたのはいいけれど
その行動を、餌やおもちゃで釣ってるのもまるわかり

真面目に、岩合光昭氏に弟子入りしてこい!


かなりの猫好きの私でもイラっとくるくらいなので(笑)

猫が好きじゃない方が見たら

地獄のような作品になるかもしれません




サヨコはアラサー?な独身女子で、猫が寄ってくる能力があり

自宅である、庭付きの古民家に大勢の猫たちと住んでいます


その猫たちを寂しい人にレンタルするのが仕事

猫が「心の穴」を埋めてくれるというのです




この作品の猫たちは、登場人物同様”生気”がない


ヒロインの結婚願望も

イマドキの婚活ブームに乗っかっているとしか思えない


「なんでもかんでもランク付けするんですか」

ベンツと軽四が同じ料金で借りられたらおかしいだろ




夕張メロンと、かいわれ大根が同じ値段だったら 

メロン農家はどうやって生活するんだよ


終盤の元同級生の吉沢くんとの再会も、全く猫と絡まず

ビールとガリガリ君の逸話も、だからどうした(笑)




れでも、どうにかこの作品を救ったのは

小林勝也さんの”ババア”のインパクトと

(うちの子もベランダにセミ落ちてると咥えてくるわあ)

歌丸師匠と名付けられた籠猫




そしてエンドロールの、くるねこ大和さんのイラストだったと思います

ラストの冗談が通じない中学生もまあまあかな


荻上監督も女性のウケを狙わず、癒しという言葉に惑わされず

バーバー吉野」(2003)や「かもめ食堂(2006)の頃のような

自分の原点に戻り、本当はもっと撮りたい映画を撮るべき




もしかしたら、日本映画(女性監督)のアキ・カウリスマキ

ジム・ジャームッシュのようになれたかも知れないのに


この脱線続きには残念のひとことしかありません


ツッコミ系でお願いします




【解説】allcinemaより

かもめ食堂「めがね」荻上直子監督が「めがね」に続いての出演となる市川実日子を主演に迎えて贈るハートウォーミング・ストーリー。猫のレンタル屋を営む謎めいた女性をヒロインに、様々な悩みを抱え猫たちと一緒に過ごすことで心癒されていく人々の姿と、そんな彼らとヒロインが織りなすほろ苦くも心温まる人間模様を、かわいい猫たちの映像も満載にノスタルジックかつ優しいタッチで綴る。共演は草村礼子光石研山田真歩田中圭小林克也
 平屋の日本家屋でたくさんの猫に囲まれて暮らすサヨコ。彼女は“レンタネコ”という一風変わった商売を営んでいた。それは、心の寂しい人に猫を貸し出すというサービス。ただし、誰でも借りられるわけではなく、ちゃんと猫目線での厳しい審査に合格することが条件だった。こうして、いつものように猫たちをリヤカーに乗せて街に繰り出し、夫と愛猫に先立たれた老婦人や単身赴任中の中年男性、あるいは誰も話し相手のいないレンタカー屋の受付嬢といったレンタネコを必要とする孤独な人たちとめぐり会うサヨコだったが…。