続・さすらいの一匹狼(1965)



原題は「ADIOSGRINGO」(さよなら、グリンゴ

GRINGOグリンゴとはメキシコ人から見た外国人
すなわち白人のアメリカ人のこと


マカロニ・ウエスタンだけれど、タイトルからきているように
流れ的にはアメリカの西部劇に近いと思います



お人好しの若い牧場主、ブレント(ジュリアーノ・ジェンマ)は

旧友のジル(ネロ・パツァフィニ)から盗んだ牛を売りつけられ

牛泥棒の嫌疑をかけられてしまい


さらに牛の持ち主を正当防衛で殺してしま

の女房の主張により、目撃者たちからリンチされそうになり

無実を証明するために逃走します




ジルを追うブレンドは、その途中

駅馬車強盗の3人組に襲われ、縛られて放置されていた

ルーシーイヴリン・スチュワート助け

医者のいる町まで運びます


悪党に襲われたことで人々から偏見の目で見られ

父親からも見放され、死んだほうマシだったと嘆く娘

ブレンドはそんな彼女にやさしく、励ますのでした




時を同じくして、駅馬車強盗3人組も町に現れ

その中のひとりがジルでした

ジルの仲間のひとりは、町の権力者の息子だったために

ブレンドは町の住民全てを敵に回してしまうことになります


ブレンドの味方になってくれるのは

人情的なドクと、事なかれ主義の保安官だけでした




バカ息子を盲愛する町の権力者は

ブレントに駅馬車強盗の罪をかぶせたうえに殺そうと

部下を引き連れてやって来ますが


ブレンドが弾丸を射ちつくし

もはやこれまでと思われたとき

権力者の悪事を知った町の住民たちは

一斉にライフルを構え、ブレンドを助けるのでした




真面目なフェミニスト、という役柄は

若きジュリアーノ・ジェンマに似合っていますね

ラストの出発する若いカップルを見送る、保安官とドクは

駅馬車(1939)のオマージュといった感じ(笑)


ただ、バカ息子の犯行立証の方がメインになってしまって

主人公の牛泥棒の容疑が晴れたかどうかは不明のままでした(笑)




【解説】allcinemaより

無実の罪を着せられた若者が、荒野で一人の女性を助ける。女性は三人組の無法者に襲われ、捨てられたのだという。その三人組こそ、若者に罪を着せた張本人だった。復讐の旅に出た若者を描くマカロニ・ウェスタン