原題は「JOHNNYORO」(黄金ジョニー)
邦題が「リンゴ・キッド」なのは主人公ジョニー・リンゴが
「駅馬車」(1939)のリンゴ・キッドのモデルだったからと思います
下記のallcinemaさんの通称“ビリー・ザ・キッド”は全くの別人
リンゴとビリーを同一人物にするなんてヤバイよ(笑)
金のためだけに賞金稼ぎをする(紙幣でなく金貨のみ)
正義感は無いが、クールで凄腕のリンゴ
一方、正義感は強く、良き夫で父親であるけれど
そのために弱みも多い保安官
そんな二人が手を組んで悪党一味ををやっつける
凄腕ガンマンと保安官というと「リオ・ブラボー」(1959)ですが(笑)
やはり名作に比べると物語に発展が感じられません
順調に話が進みすぎてピンチ感が少ないのと
ジョニーの黄金のこだわりもそうでもなくなってきて(笑)
悪役も「自分では人を殺さない」はずだったのに
最後には射撃見せちゃうし(笑)
とはいえ主演のマーク・ダモンはちょっと濃すぎるものの
その色気はなかなかのもの
愛馬は口笛で呼び寄せ、常にテーマ曲が流れ
黄金銃を持ち常に余裕の姿
銃携帯禁止の町で筒を爆弾にするというアイディアもいい
マーク・ダモンが好みか、好みでないか
かっこいいと思えるか思えないかが
この作品の評価の分かれ目になると思いますが
90分強という尺の短さと、わかりやすいストーリーなので
お昼のロードショーにはぴったりでないでしょうか
【解説】allcinemaより
通称“ビリー・ザ・キッド”と呼ばれたリンゴを主役にした一本。左利きで黄金の銃を持つ賞金稼ぎのリンゴは、悪党一味を片付けるが、賞金のかかっていないジュアニトをわざと逃がす。町へ入ったリンゴは保安官の方針で銃を没収されるが、悪党が彼を執拗に狙う。