リンゴ・キッド(1966)



原題は「JOHNNYORO」(黄金ジョニー

邦題がリンゴキッドなのは主人公ジョニー・リンゴが

駅馬車(1939)のリンゴ・キッドのモデルだったからと思います

下記のallcinemaさんの通称“ビリー・ザ・キッド”は全くの別人

リンゴとビリーを同一人物にするなんてヤバイよ()



金のためだけに賞金稼ぎをする(紙幣でなく金貨のみ)

正義感は無いが、クールで凄腕のリンゴ


一方、正義感は強く、良き夫で父親であるけれど

そのために弱みも多い保安官
そんな二人が手を組んで悪党一味ををやっつける




凄腕ガンマンと保安官いうと「リオ・ブラボー」(1959)ですが()

やはり名作に比べると物語に発展が感じられません


順調に話が進みすぎてピンチ感が少ないのと

ジョニーの黄金のこだわりもそうでもなくなってきて(笑)

悪役も「自分では人を殺さない」はずだったのに

最後には射撃見せちゃうし(笑)




とはいえ主演のマーク・ダモンはちょっと濃すぎるものの

その色気はなかなかのもの


愛馬は口笛で呼び寄せ、常にテーマ曲が流れ

黄金銃を持ち常に余裕の姿

銃携帯禁止の町で筒を爆弾にするというアイディアもいい




マーク・ダモンが好みか、好みでないか

かっこいいと思えるか思えないかが

この作品の評価の分かれ目になると思いますが




90分強という尺の短さと、わかりやすいストーリーなので

お昼のロードショーにはぴったりでないでしょうか




【解説】allcinemaより

通称“ビリー・ザ・キッド”と呼ばれたリンゴを主役にした一本。左利きで黄金の銃を持つ賞金稼ぎのリンゴは、悪党一味を片付けるが、賞金のかかっていないジュアニトをわざと逃がす。町へ入ったリンゴは保安官の方針で銃を没収されるが、悪党が彼を執拗に狙う。