悪党の牧場主のゴロツキに悩まされているワーロックの町。
人々は保安官として悪名高いガンマンであるクレイ(ヘンリー・フォンダ)と
やがて牧場主の暴力的支配に嫌気をさした、一味のジョニー(リチャード・ウィドマーク)も
郡保安官補となり町を守ることになりました。
人々の信頼も、かってふたりが愛した女性の気持ちも
クレイとモーガンから、元は悪党だったジョニーへと移っていきます。
悪を悪で制すればどうなるのか。
残るのもやはり悪なのです。
今度は残った悪と向き合わなくてはなりません。
この作品の訴えるところはたぶん
正義とは「悪者は殺せ」ではなく、「法」による秩序なのだということなのでしょう。
最後の対決は良かった。
わざと外して、クレイの帽子を綺麗に打ち飛ばモーガン。
それは、クレイを町のみんなに認めさせるために打った大芝居・・
しかし反射的にクレイはモーガンを撃ち殺してしまいます。
ヘンリー・フォンダのダーティ・ヒーローは珍しいですよね。
ワイアット・アープとドク・ホリディを思わせるところもありましたが
アンソニー・クインがフォンダをあまりにも好きすぎて、ちょっと同性愛っぽく感じてしまいました。
知らない作品でしたが、まあまあ楽しめました。
エド・ハリスの「アルパーサの決闘」はこの作品のリメイクだったのかな?
似ていましたね。
【解説】allcinemaより