ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016)



「また会えるよ

 またね

 また明日ね」


見る前から、タイトルでネタばれしていますが()


老人として生まれた男性がだんだん若返る(肉体が時間と逆行する)

「ベンジャミンバトン」(2008)という映画もありました


こちらはパラレルワールドもので、お互いの時間の進む方向が逆なのがミソ

しかも時間の進行が電車の上り下り5年ごとの30だけ時間が重なります

しかし進行方向は逆なので、お互いから見て相手が若返っていくのです




美大生の高寿(たかとし 福士蒼汰は、ある日電車の中で
愛美(えみ 小松菜奈)という女の子に一目惚してしまいます

翌日、美大の課題で動物園に行くと、偶然にも彼女と再会
2人は意気投合して、交際がスタートします
ふたりで「はじめて」の何かがあるたびに彼女は涙を流す愛美
高寿はそんな彼女が可愛くてしょうがありませんが
誰も知らない高寿の秘密を愛美が知っていることに違和感を感じていました



「はじめて」愛し合った21日目の夜
愛美はあるノートを高寿の部屋に忘れていきます
そして高寿は愛美から信じられない真実を明かされるのです

運命をただ受け入れている彼女
運命を決して受け入れたくない彼



小松菜奈ちゃんが男が夢に描くような、理想の女の子過ぎるけど(笑)

デートのとき、カレの友達と会う時、カレの両親に紹介される時

(しかも付き合って2日目で両親に会わせられるハードな状況 笑)

反則なくらい可愛い


やがてラストに向かい、男目線で描かれていた時間軸から

ヒロインへの気持ちへ移入していきます




「はじめて」の出会いの日は、別れの日だった

愛し合う二人が一緒になれない理由は色々あるけれど

電車に乗り込み、ただ泣くことしかできない愛美


次に会える時は25歳、相手は15

30歳、相手は10

35歳・・




ずっと忘れられず、ずっとひとりかも知れない
もしかしたら違う人を好きになり、結婚するかも知れない

物語はハッピーエンドでなかったし
ものすごい傑作というわけではありませんが


誰かを好きになることの素晴らしさ

何気な毎日を意識して生きる重要さ

愛する人との別れと向き合う大切さを考えさせられる

ファンタジック・ラブストーリーだと思います




そしてなんといっても小松菜奈ちゃん

最強です、これは惚れてしまう

菜奈ちゃんを見るだけでも、この映画の価値はあるでしょう



解説】allcinemaより

 同名のベストセラー小説を福士蒼汰小松菜奈の主演で映画化した青春ファンタジー・ラブストーリー。京都を舞台に、電車で一目ぼれして付き合い始めた相手が抱える思いもよらぬ秘密と、2人の切ない恋の行方を描く。共演は山田裕貴、清原果耶、東出昌大。監督は「陽だまりの彼女」「青空エール」の三木孝浩。
 京都の美大に通う20歳の学生・南山高寿は、電車の中で出会った女性・福寿愛美に一目ぼれしてしまう。勇気を出して声をかけると、振り返った彼女の頬はなぜか涙で濡れていた。やがて親友の上山の後押しもあって晴れて交際にこぎつけた高寿。愛美のやたらと涙もろいところを少し不思議に思いながらも、運命と直観した女性と恋人になれた幸せを実感していく高寿だったが…。