私はこういう「セカイ系」という
現実性がなく、辻褄があわない
「きみとぼく」「世界の危機」という純愛的誇大妄想に
ついていけないタイプ
しかもリアリティな都会の街並みや、現実に存在する企業やサービスも
素直に若者文化と思えず(大人もマックは食うしYahoo!知恵袋も使うがな)
カネ絡みのスポンサー賞賛というあざとさしか感じられない
打算的で汚れた心の持ち主
でももしかしたら、主人公たちと同じ15歳16歳頃の中高生だった頃は
どこかの国で戦争があっても、どこかの地域が気候変動で災害がおこっても
それより好きなことで頭がいっぱいだったかも知れない
自分が思う正義のためには、常識的な大人が重苦しかったかも知れない
光に導かれた廃ビルの屋上の神社で
「晴れ女」の能力を身に着けた少女、陽菜と
離島から家出した少年、帆高が
新宿の街で運命の出会いをする
お互いお金に困っているふたりが「晴れ女ビジネス」を開業すると
フリーマーケットに、結婚式、花火大会など依頼が殺到
一緒にいるたびに帆高は陽菜のことが好きになっていき
陽菜の18歳の誕生日に指輪をプレゼントしようとしたとき
帆高は陽菜から「晴れ女」になったいきさつを教えられるのです
そこから警察に追われ、ラブホに泊まり
翌朝陽菜は人柱として消え、東京に晴れの日が戻ります
陽菜を取り戻したい帆高は、地上と天を結ぶ廃ビルの神社に向かい
雲の上にいる陽菜を迎えに行きます
帆高は保護観察となり、それから3年
高校を卒業した帆高は東京の大学に進学しようとしていました
3年の間雨は降り続け、東京は埋め立て地は水没していました
かって「晴れ女ビジネス」を依頼した老婆は
「東京のあのへんはもともと海だったんだよ」 と、言う
再び運命に導かれたように、陽菜と再会した帆高は
「僕たちはきっと大丈夫だ」と
雨の中、傘もささずに祈る陽菜の手を握りしめるのでした
(大丈夫だと思っているのは男だけの場合が多いがな)
まあとにかく、恋愛成就と無理やりな展開のためなら
不都合な内容すべて削り落とした作りは潔い(笑)
純粋な少年(と、純粋な少年の心を忘れないおっさん)の
妄想に不可能はないのだよ
女だけが現実的に年齢を重ねるんだな、きっと
【解説】映画.COMより
「君の名は。」が歴史的な大ヒットを記録した新海誠監督が、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄されながらも自らの生き方を選択しようとする少年少女の姿を描いた長編アニメーション。離島から家出し、東京にやって来た高校生の帆高。生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく手に入れたのは、怪しげなオカルト雑誌のライターの仕事だった。そんな彼の今後を示唆するかのように、連日雨が振り続ける。ある日、帆高は都会の片隅で陽菜という少女に出会う。ある事情から小学生の弟と2人きりで暮らす彼女には、「祈る」ことで空を晴れにできる不思議な能力があり……。「兄に愛されすぎて困ってます」に出演した醍醐虎汰朗と「地獄少女」「Last Letter」など話題作への出演がひかえる森七菜という新鋭の2人が、帆高と陽菜の声をそれぞれ演じる。そのほかの出演に小栗旬、本田翼、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子ら。「君の名は。」に続いて川村元気が企画・プロデュース、田中将賀がキャラクターデザイン、ロックバンド「RADWIMPS」が音楽を担当。RADWIMPSが手がける主題歌には女性ボーカルとして女優の三浦透子が参加