オールド・ボーイ(2003)

 

 

日本カーリングの歴史を塗り替えた一戦で
カーリング女子(LS北見)初の銅メダル獲得
おめでとうございます
 

第10エンドまでイギリスとは5分5分の戦い

しかし最後の一投で女神は日本に微笑んでくれました

 

見事なプレイだけでなく、選手たちの可愛らしさや

おやつタイム、北海道弁まで話題になりました

今後の活躍も期待したいですね

 


平昌五輪記念も終盤
勝手に韓国映画シリーズ第8弾はオールド・ボーイ

映画ブロガーの間でも「この映画は凄い」と評判の1本です

 

オールド・ボーイとは同窓生という意味

2004カンヌ国際映画祭グランプリ受賞

評価もかなり高く、日本映画も漫画原作の映画化やるなら

チャラチャラしてないでもっと見習ってほしいと思える作品でした

 

これもかなりグロで残虐、しかもモラルに反する内容に映像で

復讐の無意味さがズシンと胸にきます

原作は未読、大抵の人は「気持ち悪」くなる結末に違いないと思いますが

私は愛の物語だと思いました

 

一般の常識からは間違いなく逸していますが

こういう愛の形も、ありえないことではないと思うのです
 
 
 
 
「笑うときは世界と一緒、でも泣くときはお前一人」
 

 

ある日酒に酔ったサラリーマン、オ・デス(チェ・ミンシク)は

突然何者かに拉致され、それから15年もの間監禁されてしまいます

15年後突然解放され、気づくとマンションの屋上に放置されていました

街に出たデスは鮨屋板前をしている

ミド(カン・ヘジョンに助けられます
 

年の差はあるけれど、お互い惹かれあい

やがて愛し合うデスとミド
 
 
 
 
ミドの協力でデスは、監禁されていた時に食べていた餃子を手掛かりに

監禁部屋を捜し出し、管理人パク(オ・ダルス)を拷問して

自分を監禁させたイ・ウジン(ユ・ジテ)を見つけ出すことに成功します

 

彼はデスの同窓生イ・スア(ユン・スギョン)の弟で

姉と愛し合い、肉体関係を持っていました

その現場を目撃したデスによって悪い噂が広がり

スアは自殺していたのです

 

監禁ビジネスとか、大金持ちでなければできない復讐法ですが

アイディアは逸品ですね

しかも姉を死なせたウジンの復讐が、じつは監禁ではなく

愛する者を傷つけられるという、精神的な苦しみを与えることだったのです

催眠術を使うというのは、ちょっと禁じ手ですが()

 
 
 
 
愛した女性が、自分の実の娘だったと知らされるデス

どうにかそのことをミドに教えないでくれと赦しを乞い

ウジンの犬になると言い、自らの舌までを切り落とすのです

 

そしてデスへの復讐こそが生きている意味だったウジンは

復讐を終え自殺してしまうのです

 

これはハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか

多くの人が後味の良くない思いでラストを迎えることでしょう

私も近親**ネタというのは、正直不快感を覚えます

 
 
 
 

 

しかしミドを本当に愛してしまったデス

ミドの前から消え去ることもできたでしょう

だけど過去の、真実の記憶を消し、彼女と生きていく道を選んだ

どんなモラルより自分の本当の、今の気持ちを優先したのです

 

「愛してる、おじさん」

 

ミドを抱きしめ、笑顔のような、悲しみのようなデスの顔

何も知らないミドは、きっと幸せなのでしょう

 

これを恋愛映画とよぶ人間は、世界中で私ひとりだけかも知れないけれど

男女の愛を描いた映画として新しかったです

 

ただし、恋愛映画として、人にはオススメできません()

 



【解説】allcinemaより

2004年のカンヌ映画祭で審査委員長を務めたタランティーノ監督が絶賛、みごと同映画祭グランプリに輝いた衝撃のサスペンス。土屋ガロン(作)と嶺岸信明(画)の手による同名漫画を「JSA」のパク・チャヌク監督が映画化。理由も分からぬまま15年間も監禁された男の壮絶な復讐の旅路をユーモアをにじませつつ力強く描く。主演は「シュリ」チェ・ミンシク
 妻と一人娘を持つ平凡なサラリーマン、オ・デス。彼はある日突然何者かに誘拐され、小さな部屋に監禁されてしまう。テレビもあり食事も与えられるが、理由は決して明かされなかった。そのまま15年間監禁され続けた後、突然解放されたデス。いったい誰が、何の目的で? デスはふとしたことから知り合った若い女性ミドの助けを借りて、監禁した相手の正体を探り始める。そしていつしかミドはデスに愛情を抱くようになる。そんな2人の前に現われた謎の男ウジンは、“5日以内に謎を解き明かせ”と、互いの命を賭けた“ゲーム”を提案するのだった。