世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996)




マドンナは、ゴールディ・ホーン

アレン作品を見ていくうちに
(プラトニックではない)「男はつらいよ」に
見えてきました(笑)

身勝手な屁理屈醜男が美女と出会い、恋をする
寅さんは毎回振られてしまいますが
アレンは振られるときもあるけど、モテます


アレンがミュージカルに初挑戦したという本作
ジーン・ケリーフレッド・アステアと比べてはいけません(笑)
アレンにしては下ネタも少なめでキュート
見やすいと思います


浮世離れしたリッチな弁護士一家の娘
ジュナの語り口でストーリーは進行します
母親と離婚したパリに住む作家の父親ジョーとは
いまでも、家族全員仲良し

ジョーが恋人に振られ落ち込んでいるので
ジュナは友達の家に精神分析で通ってる女性ヴォンと
付き合わせようとします

精神分析医の部屋をそっとのぞき見して知った
ヴォンの夢や願いをジョーに教えてアタックさせるのです





そこにジュナの姉のスカイラーの婚約指輪を飲み込んだり
凶悪犯に恋したりのドタバタ劇や
ジュナのゴンドラ漕ぎと電撃婚約や
空港での男性に心変わりというエピソードがはいります

ヴォンの思い描いた理想の男性を演じるジョー
しかし幸せを手にした途端、ヴォンは夫が恋しくなってしまい
ジョーのもとを去ります


そんな事件がいくつも起こりながらも、誰もが仲良く暮らしている
これがアレン流ハッピー





ラストでゴールディ・ホーンとダンスを踊るシーンはとてもきれいです
何歳になっても、彼女はお嬢にしか見えません
美魔女とはホーンのこと

ドリュー・バリモアティム・ロスという豪華なキャスト
アレンファンでなくても見れる、ミュージカル・ラブコメだと思います



【解説】allcinemaより
ニューヨーク派の雄、ウッディ・アレンが長年の夢であったミュージカルに初挑戦した野心作。複雑な家庭に育った少女を主人公に、その一家の恋模様を陽気な歌とダンスで彩ってゆく。アラン・アルダドリュー・バリモアナタリー・ポートマンジュリア・ロバーツほか豪華共演陣にも注目。ニューヨーク、マンハッタンに暮らすボブ&ステフィ夫妻と子供達。一見何不自由ない生活を送る彼らも、それぞれが少しずつ恋の悩みを抱えていた。そんなリッチな一家とその友人たちをめぐる恋愛ゲームは、やがて意外な結末を迎えてゆく-。