変身(2005)



これは酷い脚本に演出だ


東野圭吾さんの原作は評判がいいようですが
ゼロから生み出したわけでなく
元ネタがあるのに、どうしてこんなツッコミ系になったのでしょう

事件に巻き込まれ、右脳の移植手術を受けた主人公
しかし、自分よりも移植した脳の人物の人格が優先してしまうのです

ちょっとしたことにカッとなってしまい
感情を抑えきれず、殺意さえ抱いてしまいます
かっては愛し合っていた恋人にまで憎しみを覚える
どんな凶暴なサイコ野郎の脳が移植されてしまったのか

それがどうでしょう
妹思い、母親思いの、超やさしいヤツだったじゃん・・

母を棄てた父親に復讐しようと思っただけなのに
間違って人を撃ってしまい、自殺してしまった
そんな男

助けた女の子も「前のお兄ちゃんじゃない」とか
たまたま、事件に巻き込まれた見ず知らずの男性の
何を知っていたのかしら?

脳死し移植した人間と
移植により「変身」した人間の凶暴性に
一致した部分が全く見つからないという唖然さ(笑)

信じてもいない女医に日記を託すのも不自然ですし
女医が殺され行方不明になっているのに
教授のあの態度も意味不明
しかも、教授クライマックスで忽然と
物語の舞台から消えます

見事なまでの駄作

ただ、蒼井優ちゃんは
ほぼスッピンメイクでも可愛いですね

こんな店員さんがいたら、男の子はそのお店に通うだろうなあ・・
見どころはそれだけです(笑)



【解説】allcinemaより
人気ミステリー作家・東野圭吾の同名小説を映画化したサスペンス・ラブ・ストーリー。脳移植によって徐々に他人の人格に支配されていく一人の青年と、そんな青年を以前と変わらぬ愛で献身的に支える恋人、2人の切なくも純粋な愛の行方を情感溢れるタッチで描く。主演は「雨鱒の川」の玉木宏と「花とアリス」の蒼井優
 世界初の脳移植手術によって一命を取り留めた青年・成瀬純一。病院のベッドで昏睡から目覚めた彼は、一切の記憶をなくしていたが、治療の甲斐あって徐々に記憶を取り戻していく。それは、恋人の葉村恵との甘く幸せな日々。やがて退院した純一を恵は以前と変わらない優しさと明るさで迎えた。もともと絵を描くのが趣味で温厚な純一。しかし、術後、純一自身の中で少しずつ何かが変わり始めていたのだった。そして、純一の脳移植にまつわる秘密が次第に明らかになっていくのだが…。