ウォルター・ヒル監督のテレビ映画
エミー賞やゴールデングローブなど
多くの賞を受賞しているそうです
好かったですね
美しい馬
草の香りがしてきそうな大地
渇いた土埃、陽光
西部劇ではあまり描かれないような
細かい描写まであるのにも驚きます
焼き印と同時に行われる去勢
馬には、リーダー馬という馬がいること
老いたカーボーイ、プリントは甥のトムとともに
遺産問題を理由にオレゴンからワイオミングまで
500頭の馬とともに馬追いの旅へと出ることになります
成り行きから、バイオリン弾きが仲間になり
炭鉱に売り飛ばされるはずの
5人の中国娘の面倒を見ることにもなってしまう
ついには事件に巻き込まれた中国人ロンと
商売女であるノラまでが旅に同行してしまいます
それぞれの登場人物の過去は多く語られません
男たちの過去はどうなのか
娘たちはどうやって中国から売られてきたのか
でも終盤のプリントの告白で
彼がなぜ中国娘とノラを助けたのが
わかるような気がします
彼はかって好きだった女性と6歳になる娘を
なにかの理由で亡くしていました
今は優しいプリントですが
昔は自分勝手な、違った男だったのかも知れません
一番幼い5番を特に可愛がっていたのもそのためでしょう
彼は長い旅の中で、かって味わえなかった
温かい家庭のような存在を感じていたのです
それはトムも同じ
英語を少し理解できる3番は
一番お姉さんで、娘たちの世話係のような立場でした
トムも最初は同情だけで一緒にいただけ
しかし、やがて特別な感情を抱いていきます
だけれど、プリントもトムもカーボーイ
無法者や原住民にいつ襲われるかもわからない
簡単に一緒になろうと
迎えに行くと約束できないのです
私は、銃社会には反対派ですけれど
このような作品を見ると
なぜアメリカが銃に頼らざるを得なくなったのかが
わかるような気もしますね
どこにも安全な場所はないのです
もちろん、お気に入り
デュヴァル様が素敵だから(笑)
かっこいい老い方
いくつになっても男らしく生きることへの憧れ
そんなことも描いているように思えます
【ストーリー】ウィキペディアより
道中2人は、中国から奴隷として売られてきた5人の少女を買付け人のヘンリーから助けたことで、言葉の通じない彼女たちも連れて旅を続ける事になる。プリントは名無しの5人の少女(本当は名前は有るが)に1,2,3,4,5と名前を付けた。プリントとトムは、少女達に安全な場所を見つけようと、ある町に立ち寄るが、運悪く、売春宿の経営者ケイトから、その中国人の少女達は私が買う予定の奴隷だったと因縁をつけられる。
トムは少女達を中国人ロン・ヘイの店に預けるが、後に少女達がロン・ヘイの店で一味に襲撃されてしまうが、娼婦のノラやトム達の活躍で少女達と何とか町を脱出。一緒に逃げて来たノラと、英語が話せるロン・ヘイも加わり、再び旅を続ける一行に、ケイトに襲撃を依頼された悪人バイウォーターズ一味の魔の手が迫ってくる・・・