「侵略は始まってる、次は君らの番だ!」
ドン・シーゲル監督、脚本はペキンバー
日本では未公開だったというのが不思議です
主人公が、お互い離婚した男性と女性のカップルというのが
当時の映倫にひっかかったのでしょうか
この作品の恐怖は
エイリアンに身体が乗っ取られるということより
自由や感情が奪われてしまうことにある気がします
社会は統一体制となり反体制派は排除されてしまう
気が付かないうちに、寝ている間にそうなってしまうのです
反共的な作品として製作されたようですが
人間には対共産主義に限らず
こういう傾向があるような気がします
正しい人間の言葉には耳を傾けず
過激な暴言のほうが支持を受ける
逃走劇としてもよく出来ていました
地下室、階段、山道を
ハイヒールの女性を連れ逃げる、隠れる
ノワール的な美しい夜の風景が
不気味なムードをより引き立てます
描き切れていない部分も多く、疑問も残りましたが
80分という長さは見やすくていい(笑)
古典的なSFホラーとして楽しめました
【解説】allcinemaより