宇宙戦争(2005)

 
それほど酷評されるほど
ひどい出来だとは、私は思いませんでした
 
突然宇宙人がやってきて
街を破壊し、人々を殺戮していく
手も足もバラバラで吹き飛ばされる、大量に川を流れる死体
 
この描写はSFというより、なんだか
テロを表現したように感じてしまいました
ヒロインも思わず「テロ?」と囁く
 
これがかって「未知との遭遇」や「E.T」と
異星人との交流に胸をワクワクさせてくれた
監督と同じ作品なのだろうか・・
 
ストリーそのものは平坦です
ひたすらトム・クルーズとダコタちゃんが逃げ回る
(ダコタちゃんのトイレはどうなったの?)
そしてママと、兄と、その他家族と再会するというもの
 
なぜ宇宙人が来たのか、攻撃するのか、なんの説明もありません
それは主人公にとっては宇宙人が来ても、攻撃されても
その理由がわかるはずがない、そういうことだからだそうです
(地下室に侵入してきた芸者頭の宇宙人は、ただの泥棒にしか見えない・・)
 
原作はSF小説の父、ウェルズ
「透明人間」や「タイムマシン」は
私も読み聞かせしてあげたことがあります
ちょっと怖いけど、子どもがSFやホラー的な物語に興味をもつ
きっかけになる、そんなお話しですよね
さすがに映画のほうは中学生以上向けでしょうけど
 
トムがダコタちゃんに子守唄を歌うシーンは
ちょっと感動しますよ
 

 
【解説】allcinemaより
スティーヴン・スピルバーグトム・クルーズが「マイノリティ・リポート」に続いてコンビを組み、有名なH・G・ウェルズの同名原作を53年に続き再映画化したSFスペクタクル超大作。異星人による地球への侵略と壮絶な破壊、さらには思いもよらぬ事態に混乱しながらも家族の愛と絆を確かにしていく主人公の姿を壮大なスケールで描く。共演は「ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ」のダコタ・ファニング
 アメリカ東部のニュージャージーに暮らすレイは労働者階級のごく平凡な男。別れた妻との間には息子のロビーと娘レイチェルがいた。そして子どもたちとの面会の日、その異変は何の前触れもなく唐突に訪れた。晴天だった空が突如不気味な黒い雲に覆われると、吹き荒れる強風の中、激しい稲光が地上に達し、地面に巨大な穴を空ける。すると大地が震え、地中で何者かが激しくうごめき始めたのだった。その光景を呆然と見つめていたレイ。町が次々と破壊され、人々がパニックに陥る中、レイは子どもたちのもとへ駆けつけ、彼らを守るため懸命に奔走するのだった。