燃えよドラゴン(1973)




小学生のころテレビの吹き替えで見たきりの作品。

当時、私の次兄はかなりハマっていました。
空手をやり始め、庭ではヌンチャクの練習。
もちろんラロ・シフリンのテーマ曲のレコードは毎日聞くハメに。笑
本棚には「空手バカ一代」という漫画が並びます。
この作品ひとつで、家じゅうが格闘技モード
なんという影響力!

妹の復讐のため身体ひとつで敵のアジトの要塞島に乗り込むリー。
それは麻薬製造の秘密を探るためでもありました。
そこにはたくさんの格闘家、そして美女たちがいました。
主人公の諜報部員並の活躍は007のようですね、展開も似ています。

007との違いは、なんといってもその鍛え上げられた肉体でしょう。
素早くしなやかな身のこなしで相手を倒していく。
どんな小さな筋肉でさえもそのたびにくっきりと浮かびあがります。
言葉少なげで余裕あるクールな表情
本物の殺気・・

ブルース・リーの魅力ひとつで物語を引っ張っていきます。
溜息肉体とはこのこと。笑

荒唐無稽ではありますが
これほどの影響力がある作品はそうないでしょう。
多くの少年たちが憧れ、実際に格闘家になった方も多いようですね。
ブルース・リーの偉大なカリスマを感じる、そういう映画でした。



【解説】allcinemaより
 麻薬製造の大ボスと噂される人物の正体を暴くため彼の要塞島で開かれる武闘大会に参加するリー。カンフー・アクションにスパイ・サスペンスを融合させ、復讐、裏切り、陰謀といった要素を間断なく展開させた故B・リーの最高傑作アクション。