スパルタンX(1984)




下記の解説にすべて書いてあるのですが(笑)

ゴールデントリオのまさしく黄金期
監督は(松田優作になりたかった?笑)サモ・ハン
さすが人気作品なだけあって、これも面白い

精神病院(今ならギリギリ 笑)に入院している父親をお見舞いにいったら
父親のガールフレンドの娘、ローラ・フォルネルちゃんに
ジャッキーとユン・ピョウは一目惚れ
しかしローラはフッカーで凄腕のスリでした

一方新米探偵のサモ・ハンはローラの捜査依頼を受けます
実はローラは貴族の出身で、男爵に命を狙われているのです
サモ・ハンはジャッキーとユン・ピョウに協力を求めます

冒頭の朝練から、スパルタン号発進から
暴走族退治までテンポよく素晴らしい展開
ワクワク感が止まりません


ローラちゃんは演技こそあまりうまくはないのですけれど(笑)
1980年にはミス・スペインにも選ばれたというだけあって
モデル出身スタイルは抜群、かなりの美人
「サンダーアーム」にも出演しました

そしてなんといっても見どころは
ジャッキー × ベニー・ユキーデと
ユン・ピョウ × キース・ヴィタリの本格的な格闘シーン





プロの格闘家であるベニー・ユキーデ(サスペンダーパッチン真似したい)は
寸止めがうまくできなくNGを出してしまうため
ジャッキーも寸止めを意識し過ぎると
せっかくの格闘シーンが緊張感の欠けたものになってしまうと
お互いの口の中に綿を詰め(マウスピースだとカメラに写る)
本気で戦ったそうです

まさにフルコンタクト・リアル・ファイト
ブルース・リーvsチャック・ノリスに匹敵する伝説的名勝負としても有名

そんなジャッキーの敬意に感激したベニー・ユキーデは
また共演したいといい、その願いがかなったのが「サイクロンZ」
いい話ですねえ(勝手に感涙)

でもこの作品も基本コメディなので、純粋に笑って楽しむ作品
サモ・ハンとユン・ピョウもとってもチャーミングです


テーマ曲はプロレスラーの故三沢光晴氏のテーマ曲でも有名
この映画にインスパイアされた人は多いのではないでしょうか

格闘技ファンの方にも見てもらいたい
そんな1本だと思います



【解説】allcinemaより
ジャッキー・チェンが香港を飛び出し、その舞台をヨーロッパ、特にスペインを中心にオール・ロケーションをした海外進出第1弾作品。スペインのバルセロナ。小粋な町並みを臨むパン屋の2階に下宿するトーマスといとこのデビッドは、町なかの公園広場にキッチン・カーを止め、ハンバーガーやコーヒーを売って日々暮らしていた。今日もスケートボードを軽快に乗りこなして注文を取るトーマスと、車中で料理をこなすデビッド。そんな彼らのもとにある日突然、シルビアという女性が助けを求めて逃げ込んできた……。
 ジャッキー・チェンを始め、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポーらが総出演している本作は、ストーリーの魅力では「プロジェクトA」にやや劣るが、時速70キロで疾走するスケートボードに乗ってのバトルや、激烈なカー・チェイスなどのアクション・シーンに加え、彼ら特有のコミカルな演出もしっかりと押さえてあって、まさにジャッキーらしい作品に仕上がっている。そしてこの作品で特に注目すべき点として挙げたいのは、ラスト近くのジャッキー・チェンとユン・ピョウのそれぞれ1対1での格闘シーン。トリックなしで正真正銘の肉弾戦で行っている、ジャッキー・チェンと格闘技の王者ベニー・ユキーデとの戦いや、空手チャンピオンのキース・ヴィタリとユン・ピョウとの戦いには、演出なしの本物の格闘だけあってその迫力には目を見張るものがある。このシーンを観る為だけに本編を観ても決してソンはしない、ジャッキー・チェンのアクションが光る1本である。