ブラッディ・ガン(1990)

 

 
 
オーストラリア版のオーストラリアが舞台の異色の西部劇。
未公開なうえ日本ではDVD化もされていないそうです。
私もタイトルさえ知りませんでしたが
これが最後まで飽きずに見れるなかなかの傑作でした
面白い。
 
主演のトム・セレックが強くて、正義感があり、弱い者を助ける男前なアニキ。
私にとって、今年のザ・男前アニキ賞受賞は
ジャンプ・スキーの葛西選手と、この作品のトム・セレックに決定!です。笑
 
狙撃のエキスパート募集に応じ、アメリカからオーストラリアにやってきた
マシュー・クィッグリー(トム・セレック)。
しかしアボリジニを殺すために、マーストン(アラン・リックマン)に
雇われたことを知ったマシューは怒りマーストンを殴ります。
そのことでマーストン一家から命を狙われるようになってしまったマシュー。
 
ダイ・ハード」でも悪役だったアラン・リックマンがこの作品でも
一癖二癖あり、とんでもないワルでいい味をだしています。
だけれど、最後の対決では正々堂々と一対一で決闘する・・
そこが凄くよかったですね。
 
ヒロインのクレイジー・コーラ(ローラ・サン・ジャコモ)が
またまた良いんですよ。
可愛くない、頭は弱い、眉毛は太すぎ(関係ないか)
でも、だんだんと彼女のやさしさを知るうちに
けなげな姿を見ていくうちに、守ってあげたくなるのです。
 
彼女の好きな赤色のドレスは見つけられなかった。
だけれど、彼女にきっと似合うと思う青色のドレスを贈るマシュー。
くぅ~胸がキュンキュン。
正義、悪、ラブ・ロマンスの三つ巴が実に見事なバランス。
 
「愛し合う前に二つの言葉を言えといってたでしょ」
 
キス・シーンで終わるラストも王道。
でもこの作品のキス・シーン
もしかしたら西部劇の中でも最高のキスかも知れません。
きっとふたりは幸せになれそうな予感がします。
 
見終えたあとにはちょっとハッピーになれる
そんな西部劇でした。