コールド・ブラッド(2012)

 

 
 
「キューブ」「ソウ」「es」など
ソリッドシチュエーションスリラーが好きな方には
アドレナリンが上昇するたまらない作品でしょう。
 
警察病院に拘束された宝石泥棒のエディ
エディを監視するトロント警察の巡査ジェーン
エディが隠したダイヤを奪いに来た泥棒仲間のホランドとその手下のふたり。
 
物語の出だしはスローでちょっと間延びしますが
ホランドが登場してから俄然面白くなってきます。
「ノー・カントリー」のハビエル・バルデムに劣らないくらい怖い。
残酷ですねえ。
 
そしてどういう展開がまっているのか全く予想がつきません。
ジェーンのとる行動が、よくあるヒロインとは違うのです。
見ている側の予想をイラッとするくらい外してくれる。
でもその分、窮地に立たされた人間の判断に迷う
リアル感は出ていたような気がします。
 
騙し合いに脅迫、隠ぺい、銃撃あり放電あり。
シリアス・スプラッターにもかかわらず
最後の最後まで正義感がみなぎります。
斬新で新鮮でした。
 
未公開とは非常にもったいない。
隠れた傑作でしょう、こういう作品を掘り出しものと言うんでしょうね。
 

 
【あらすじ】ウィキペディアより
ダイヤモンド窃盗犯のエディは意識不明の状態で閉鎖病棟に収容され、トロント警察のジェーンの監視下にあった。 意識を取り戻し、状況を把握した彼はジェーンを丸め込もうとしていた。同じころ、エディの共犯者たちはダイアモンドとエディを取り返しに閉鎖病棟へ向かっていた。