西部に賭ける女(1960)




どんな濃い~西部劇かと思いましたが
なんと普通でした。笑
でも色彩はマットなカラーでとても綺麗でしたね。

借金のため夜逃げを繰り返す旅回りの劇団一座。
看板女優のアンジェラと座長のトム・ヒーリーは惹かれあっています。
だけどアンジェラは男を虜にする魔性の女でした。
男に貢がせるのに失敗したアンジェラは
今度は自分を懸けてポーカーをします。
そして流れ者のガンマン、メイブリーに負けてしまいます。

顔がすごく綺麗というわけではないけれど
多産型の人相に、健康的な肢体、豊かなバスト・・
やはり男性の視線を釘付けにしてしまうような気がします。
映画の中でも男を翻弄する女性がぴったり。

そんな自分勝手なアンジェラだったけど
本当はトムのことをとても愛していたのです。

控えめな優男、だけど好きな女性の借金をすべて背負い
喧嘩をすれば強い。
ラストに軽々とアンジェラを抱きかかえるシーンには
とても頼もしさを感じました。

「女性映画ならキューカーに任せろ!」のジョージ・キューカー監督。
最初はバカ女にしか見えなかったヒロインが
だんだんとだんだんと可愛く見えてくるのはさすがでございます。

衣装はイーディス・ヘッド様、もぉ大好き!
この作品でも横じまのタイツとか、めっちゃ可愛い。
ヒロインのとっかえひっかえの舞台衣装も楽しめましたね。



【作品情報】MovieWalkerより
ソフィア・ローレン始めての西部劇。ルイス・ラムーアの原作を「駅馬車(1939)」で知られる故ダドリー・ニコルズ(「胸に輝く星」)とウォルター・バーンスタインが脚色した。監督は「野性の息吹き」のジョージ・キューカー、撮影は「くたばれヤンキース」のハロルド・リップステイン。出演はローレンのほか、「ガンヒルの決斗」のアンソニー・クイン、「2人の瞳」以来ひさびさのマーガレット・オブライエンのほか、スティーブ・フォレスト、アイリーン・ヘッカート、エドモンド・ロウ。製作カルロ・ポンティおよびマルチェロ・ジローシ。