男はつらいよ 柴又慕情(1972)


 
シリーズ9作目
マドンナは吉永小百合さん。
 
吉永小百合さんと倍賞千恵子さんのツーショット
これだけでも見る価値はあるでしょう。
清楚で可憐でそして美しい。
 
吉永さんと倍賞さんを見るための「男はつらいよ
そう言い切れます。
 
旅先で出会った若い女性の3人組。
お調子者の寅さんの言うことに大ウケ、寅さんになつきます。
そして、楽しい旅のひと時の後「とらや」を訪ねてきます。
そのなかのひとり、歌子はとても寅さんを慕っていました。
もちろん、寅さんも歌子に惚れてしまいます。
 
ある日父親と喧嘩した歌子は「とらや」に泊まりにきます。
そして恋人のことや父親のことを博とさくらちゃんに相談するのです。
父親の面倒で、中々結婚できない娘・・
当時の女性は25歳を過ぎたらもう行けず後家などと言われたのでしょう。
悩みますよね。
 
でも、ここはやっぱり寅さんに相談して欲しかった・・
 
流れ星を見上げる歌子を、複雑な顔で見つめる寅さん。
年の差、高嶺の花、何もかも釣り合わないことに気がつきます。
彼女から自分は男として、最初から見られてはいなかったのだと。
 
おなじみだったり、懐かしかったり、可笑しいセリフがいっぱいでした。
「1 0年一昔と言うけれど・・・ 」
「バタ~」
「労働者諸君!」
 
それから、恋に浮き足立つ寅さんにテンションが下がる「とらや」の面々や
星空の下、歌子さんに失恋してしまった向こう側で
無言で寅さんを指さしながら爆笑してる佐藤蛾次郎さんが最高。
笑いのツボに入ります。笑
 

 
【解説】allcinemaより
男はつらいよ”シリーズ第9作目。“寅さんの憧れの人”ファン投票で第1位に輝いた吉永小百合をマドンナに迎え、北陸・金沢を舞台に寅次郎の叶わぬ恋の行方を描く。初夏の葛飾柴又。またまた、突然ふらりと“とらや”に戻ってきた寅次郎。しかし、なんと寅の部屋は貸間に出されていた。ふてくされた寅は自分で下宿を探すと言って出ていってしまう。さっそく不動産屋に出向き好き勝手な条件を言い始める寅次郎だったが……。