クレイマー・クレイマー(1979)

 
 
 
子育てって、大変ですよね。
病気にはなる、怪我はする。好きなものしか食べない、ジュースはこぼし
家は散らかし、反抗する。
特に年齢が幼いときは、24時間営業で面倒をみなければなりません。
それでも可愛い、離れて暮らすことなんかできません。
(でも、ある程度成長してきたら子離れしようね。←自分に言っています。笑)
 
テッドとジョアンナもどこにでもいる夫婦。
お互いを、許せるか許せないか、我慢するかしないかだけ。
ジョアンナは我慢できなかった、そして子どもを置いて出て行きました。
しかし1年半たって、仕事も見つかり生活も安定した頃
子どもを引き取りたいと、テッドに親権を訴え法廷で争うことになります。
 
家庭における主婦の孤独というものは
決して男性には理解できないものでしょう。
同姓として気持ちはわかりますが
ジョアンナの行為はいきすぎかなと思いますね。
もし私が男性だったら、こういう女性には怖くて近寄れない気がします。
毎日自分の大変さや辛さばかり訴えられ、責められそうです。
 
しかし、離婚によって父子の親子としての絆は強くなりました。
 
父親と母親、どちらの親がふさわしいのか?
決めるのは裁判所・・
それは、お互いの弁護士による相手の非の責め合いでした。
 
フレンチ・トーストのエピソードが、とてもうまく効いています。
子どもの心が傷つくのは辛いことです。
上手に焼けたフレンチ・トーストが切なかったですね・・
 

 
【解説】allcinemaより
8年目にして妻の自立心から破局を迎えた結婚生活。残された夫は幼い息子の面倒を見るのだが……。離婚と養育権という、現代アメリカが避けて通れない社会問題をハートウォームな人情劇を通して描いた80年の代表作品。ホフマン、ストリープ(助演女優賞)の他、アカデミー作品・監督・脚色賞を受賞。“フレンチ・トースト”と共に、絶対的母性を感じさせるトップ・シーンのストリープの横顔の美しさが印象深い。
 テッドとジョアンナの結婚生活は8年目を迎え、一人息子ビリーも7歳となったクレイマー家。ジョアンナは、かねてより家庭を顧みず仕事優先の生活を送るテッドに不満を募らせていた。そしてある日、ついに彼女は自立を決断し、家を出て行ってしまう。一転して妻に任せっきりとなっていた家事と仕事の両立をせざるを得なくなったテッド。しかし始めは覚束ないものの、次第に2人の生活にも慣れ、これまで以上に父と子の絆を強めていく。だがそんな中、ジョアンナが突然養育権を訴えてくる。失業したことも重なってテッドに不利な形で裁判が進み、はたして養育権はジョアンナ側に。こうして、テッドとビリーは父子最後の朝食を迎えるのだが…。