裏窓(1954)

 
 
 
 
向かいのアパートを覗く主人公の視線を追ってつなぐ、リアクションショット。
カメラは主人公ジェフ(ジェイムズ・スチュアート)のアパートの部屋から
決して出ません。
 
 
向かいのアパートに住むのは
ミス・ロンリー。
ミス・グラマー。
楽家に芸術家。
犬を飼う夫婦に、仲の悪いセールスマンの夫とその妻。
その隣のアパートの新婚夫婦。
 
そのなかの、セールスマンの不仲の妻がいなくなります。
そして、殺されてしまう犬。
 
 
望遠鏡で覗き見するジェフと同じく
傍観者から当事者のような気持ちにさせられるところがこの作品の凄さ。
特に終盤15分くらいの展開には釘付けになります。
犯人と目が合った時の恐怖を、こちら側も味わうことになるのです。
 
 
ヒッチコック監督作品の中でも、有名なタイトルのひとつだけあって
見応えは充分。
そしてグレース・ケリーの美しさ・・この作品でも衣装は
イーディス・ヘッド女史でしたね。
 
しかしG・ケリーがあまりにもあまりにも綺麗すぎて
ジミーと不釣合いに感じてしまったのは、私だけなのでしょうか。笑
 

 
【あらすじ】yahoo!映画より
カメラマンのジェフは足を骨折し、ニューヨークはグリニッチ・ヴィレッジのアパートで療養中。身動きの取れない彼にとって退屈しのぎの楽しみは、窓から見える中庭と向いのアパートの住人たちを眺める事だけ。だが、その中で、セールスマンの夫と激しい口論をしていた病床の妻の姿が見えなくなった事に気づいた。セールスマンの様子を窺う内に、ジェフはその男が女房を殺したのではないかと推測、恋人のリザと看護人ステラの協力を得て調査を始めるのだが……。