エリザベス」の続編。
「敵は、外にも中にも・・そして私の心にも。」
女として生きるのか。
それとも国のためにわが身を捧げて生きるのか。
仕事か、結婚か？の選択を迫られる時は、一般の女性にもありますよね。
それを両立できる相手とめぐり合えれば申し分ないのでしょうが
今まで築いたものを（他人から見たらささいな事かもしれませんが）
捨てるということは、勇気がいります。
それが女王という立場なら、個人的な問題ではなく国の問題。
好きなだけで結婚するわけにはいかない・・
エリザベスが歩いていると、「水たまりが・・」と
、男がコートを広げて投げます。
エリザベスは水溜りなどないことに気が付いていました。
しかし、探検家のローリー（クライブ・オーウェン）がしたこの行為は、
彼女を心地よくさせます。
このような出会いは印象に強く残りますよね。
女性の気を惹くのには確かに効果的かもしれません。笑
血の繋がったメアリーの処刑が断行された時
悲しみのエリザベスはローリーに救いを求めます。
「キスをして・・」
しかしローリーは、エリザベスが妹のように可愛がっている
侍女を愛していたのです。
エリザベスはスペインの無敵艦隊に勝ちました。
しかし、たったひとりの侍女には負けてしまったのです。
自らを国家のために捧げると決意し
白銀の鎧で白馬に乗り、防衛最前線に向うエリザベスの姿は感動的でした。
女王の苦悩や葛藤をケイト・ブランシェットが見事に演じていましたね。
前作で良かった、ウォルシンガム卿（ジェフリー・ラッシュ）の印象が
薄くなってしまったのはもったいなかったです。
【解説】allcinemaより
1585年、プロテスタントの女王としてイングランドを治めるエリザベス１世。彼女は揺るぎない信念で王の威厳を保っていたが、依然国内外でカトリックを信奉するものたちの謀略が渦巻いていた。中でも、欧州全土をカトリックにする誓いを立てイングランドをも手中に収めようと息巻くスペイン国王フェリペ２世と、従姉のエリザベスが不義の子であることから正統な王位継承権が自分にあると主張するスコットランド女王メアリーの存在は脅威となっていた。そんなある日、エリザベスの前に、新世界から帰還したばかりの航海士ウォルター・ローリーが現われる。やがて２人は交流を重ねるうち互いに惹かれ合い、“ヴァージン・クイーン”を貫き通していたエリザベスの心は揺らぎ始めるが…。
