離婚して一年、華々しい生活を送っていたダイアナ元妃が
自動車事故で死亡します。
歴代の君主と同じやり方で
ダイアナ元妃を「私人」として密葬すべきと考えたエリザベス女王。
しかし、民衆やメディアはそんな王室を批判し
一方的なバッシングをするようになります。
「時代は変わってしまった・・・世間は、感動や涙をすぐに求めたがるのだ」
メディアで知る限りですが、ダイアナ元妃の人気は凄いですよね。
私の母なども若い頃は、美智子妃殿下のファンで
「テニスコートの恋」などに憧れたそうなのですが、
英国人のダイアナ元妃への想いは、日本人のそれよりとても熱く感じます。
国民の感情を優先しながらも
王室を救うため奮闘するブレア首相(マイケル・シーン)。
王室批判におびえ、自分も暗殺されるのではと妄想する
チャールズ皇太子(アレックス・ジェニングス)。
毒舌のフィリップ殿下(ジェームズ・クロムウェル)・・・
彼のあまりの暴言は笑えます。笑
登場人物が多くなく、設定もシンプルなので、ストリーがわかりやすい。
9月5日、バッキンガム宮殿に戻った女王は、車から降り
門に積まれた花やカードを丁寧に見て回ります。
「ダイアナは王室に殺された」
カードに書かれている文字には、女王でなくても胸が痛むでしょう。
女王が民衆の中に入っていったのは、終戦以来とのことだそうです。
そしてその後、ダイアナ元妃の「国葬」が遂行されました。
王室の伝統にしたがった儀式的なふるまいが面白かったですね。
女王がひとりでジープを運転して狩りに行ったりして
(事実かどうかわかりませんが)
意外とアクティブだと思わせるシーンも良かったと思います。