エリザベス(1998)


 
 
英国国教会を設立し、スペイン無敵艦隊を滅ぼし
大英帝国の礎を築いたエリザベス1世の物語。
 
私は歴史が大の苦手なんです。
日本史もろくに知らないのに、英国史なんて・・・
鑑賞後は即、解説をチェックしてしまいました。
 
エリザベスは英国国教会を作り、バチカンの宗教支配から逃れようとしています。
そうなると、ヴァチカンや英国にいる
カトリック貴族の立場がなくなってしまいます。
そこで、ヴァチカンとカトリック信者はノーフォーク公を使い、
エリザベス追放しようと陰謀を企てるのです。
 
一方プロテスタント信者のウォルシンガムやウィリアム・セシルは
、陰謀からエリザベスを護ろうとします。
ウォルシンガム(ジェフリー・ラッシュ)が、
エリザベスに忠実でクールな役で良かったです(イチオシ)。
女性ならば、エリザベスが恋に溺れる
ロバート・ダドリー(ジョセフ・ファインズ)より、
断然ウォルシンガムですよね。
 
ラストの白塗りの謎は、エリザベスは政治的にはカトリックから脱退するものの
白塗りとマント姿で、教会に祭られている聖母のまねをし、
カトリック教徒にも応えたそうです。
そして、そんな聖母の姿の女王に、人々は敬服するのです。
(・・あの白塗りが聖母に見えたのでしょうか?笑)
 
製作費2500万ドルのうち、なんと2000万ドルが衣装代とのこと。
あんなにも、こんなにも、豪華なドレスを、一度は身に付けてみたいですね。
毒が塗られている恐れもありますが。
 

 
【解説】allcinemaより
カトリックプロテスタントの争いが激化する、16世紀のイングランド。エリザベスは、腹違いの姉で、彼女をロンドン塔に幽閉したメアリー女王の崩御後、世継ぎとして弱冠25歳の若さでイングランド女王に即位する。エリザベスには愛する恋人ダドリーがいたが、女王の立場は関係の緊迫した隣国との政略結婚を迫る。様々な謀略が渦巻き絶えず命を狙われるエリザベス。そんな苦悩が続く中、カトリックの最高権力・ローマ法王による謀反計画を知ったエリザベスは、対抗権力の粛清を行う…