花嫁の父(1950)

 
 
リメイク版のスティーヴ・マーティン主演の『花嫁のパパ』は観ました。
そのときは、カナダ在住のいとこの結婚式に出席するという機会があり
海外の結婚式とはどのようなものなのか
少しは知っておこうと思って鑑賞したのです。
 
この作品での父親の最大の悩みはその費用。
アメリカでは(カナダでもそうでしたが)女性の親がほぼ全額負担するのです。
ブライズメイドのドレスの用意、結婚式前のホームパーティやら
招待客のもてなしにホテルに食事にお酒・・・
当然結婚式そのものの準備と
その大変さといったら日本の比ではありませんでした。
日本の結婚式だって、結納に式に披露宴・・結構大変であるにかかわらず。
 
弁護士のスタンリーは娘が結婚すると言い出してから
父親の貫禄はどこへやら。
とにかく相手の男にケチをつけてみたり
結婚式は内輪で済ませたいと願ったり、
酒に酔って余計なことまで言ったり
かといって娘にはとことん弱く何も強く言えない。
 
撮影当時18歳のリズがとても可愛い。
黒作品にもかかわらず、リズだけキラキラ輝いているようです。
母親役のジョーン・ベネットも、とても綺麗で素敵でした。
 
ただただ、娘を嫁に出す父親だけが可笑しく
そしてさみしいのです。
 

【あらすじ】goo映画より
娘のケイ(エリザベス・テイラー)を新婚旅行に送り出して、弁護士のスタンリー・バンクス(スペンサー・トレイシー)は披露宴の残骸の中へがっくり身を落とした。--ケイが、バクリー・ダンスタン(ドン・テイラー)という青年と結婚したいと両親を驚かしたのは、何ヵ月前のことだったか。妻(ジョーン・ベネット)は落ち着き払っていたが、スタンリーはダンスタン家が立派な名門であり、バクリーがなかなかしっかりした青年であることを知るまでは、オチオチ眠れもしないのだった。晴れて2人の婚約がすむと、スタンリーの頭痛の種は結婚費用だった。