原題は「E.T. THE EXTRA-TERRESTRIAL」(地球外生命体)
あまりに有名すぎて、今更誰もレビューしない映画のひとつですが(笑)
誰にとっても思い出のある作品ではないでしょうか
まず宅配ピザというものに憧れた(笑)
父親が愛人と出て行った、母子家庭の3兄妹
お兄ちゃんのマイケルは少し大人で、親より友達との関係を作り上げている
妹のガーティはまだ幼く両親の離婚について深く考えていない
10歳のエリオットだけが、父親がいない寂しさのせいでいじけてる
そのエリオットが両親とはぐれ迷子になったE.T.と出会い
3兄妹はE.T.を匿うのです
E.T.も子どもたちも、とにかくリアクションがいい(笑)
ぬいぐるみに紛れたE.T.、妹の絶叫
お兄ちゃんの「話すのかよ」
ビールを飲んで酔っ払う
セサミ・ストリート、ジョン・ウェイン
白い布をかぶせてハロウィンに繰り出す
どのシーンもクスッとしてしまう
自転車の暴走から空に飛び出すシーンの
ここぞとばかりのジョン・ウィリアムスのスコアは最高だし
アレン・ダヴィオーのカメラがまた素晴らしい
映像と音楽のダイナミズム
大人はお母さんと、「10歳の頃からE.T.を待っていた」という
NASAの科学者の”鍵の男(Keys)”しか登場せず
ほかは防護服を着ているか、腰から下しか映し出さない
本当に若い世代のため
または大人が童心に帰れるよう考えて制作されていて
たとえE.T.が高等生物に見えなくても
ベタなお涙頂戴でもいい(笑)
子どもの豊かな想像力を膨らませることができる名作
私たちに夢と憧れを与えてくれたアメリカは
いったいどこに消えてしまったんだろう
【解説】KINENOTEより
宇宙人と地球の子供たちの交流を描くSFファンタジー。スティーブン・スピルバーグとキャスリーン・ケネディが製作に当り、スティーブン・スピルバーグが監督。脚本は「マジック・ボーイ」のメリッサ・マシソン、撮影はアレン・ダヴュー、音楽はジョン・ウィリアムス、E・T創造はカルロ・ランバルディ、視覚効果はデニス・ミュレンの監修によりILMが担当。出演はディー・ウォーレス、ヘンリー・トーマス、ピーター・コヨーテ、ロバート・マクノートン、ドリュー・バリモアなど。
アメリカ杉の森に、球形の宇宙船が着地し、なかから小さな宇宙人が数人出てきた。彼らは地球の植物を観察し、サンプルを採集する。1人だけ宇宙船から遠く離れた宇宙人が、崖の上から光の海を見て驚く。それは郊外の住宅地の灯だった。突然、物音がした。宇宙船の着陸を知った人間たちが、宇宙船に向かってきたのだ。宇宙船は危険を察知して離陸する。先ほどの宇宙人1人は、地上にとり残された。その頃、住宅地の1軒では、少年たちがカード遊びをしていた。10歳のエリオット(ヘンリー・卜ーマス)は、小さいという理由から、兄マイケル(ロバート・マクノートン)らの仲間にいれてもらえず、くさっていた。ピッツアの出前を受け取りに外へ出たエリオットは、物置小屋で音がしたことに気付いて、みんなを呼びよせた。しかし、中には誰もいなかった。深夜、エリオットはトウモロコシ畑で、宇宙人を目撃。翌日、夕食をたべながら、エリオットは宇宙人を見たことを話すが、誰も信じない。「パパなら…」というエリオットの言葉に、母のメリー(ディー・ウォーレス)は動揺する。パパは愛人とメキシコに行っているのだ。その夜もふけ、エリオットがポーチで見張っていると、宇宙人が彼の前に姿を現わす。エリオットは宇宙人を部屋に隠した。翌日、エリオットは仮病をつかって学校を休み、宇宙人とのコミニュケーションを試みた。そして帰宅した兄、妹ガーティ(ドリュー・バリモア)に紹介する。宇宙人は太陽系を遠く離れた星からやって来たことを、超能力でボールを宙に浮上させて説明した。次の朝、エリオットにマイケルの友達が、「怪物がいたか」と尋ね、宇宙人だと聞かされると、「ではエキストラ・テレストリアルだな」という。こうして宇宙人は以後、エキストラ・テレストリアルを略してE・Tを呼ぱれることになる。学校で授業をうけるエリオットと家にいるE・Tとの間に心が通いあい、E・Tが冷蔵庫からビールを取り出して飲むと、学校のエリオットも酔っぱらう。E・TがTVで「静かなる男」を見て、ジョン・ウェインとモーリン・オハラのキスシーンに見とれていると、学校でエリオットがかわいい女の子にキスをする。E・TはTVの「セサミストリート」を見ながら、英語を覚え、家に電話したいといい出す。E・Tはノコギリや傘を使って通信器を作る。ハロウィーンの夜、子供たちはE・Tに白い布をかぶせて森に連れ出し、E・Tは故郷の星に連絡をとる。翌朝、E・Tは瀕死の状態となり、エリオットが彼を家に運ぶ。E・Tを始めて見て、驚くメリー。突然、宇宙服を着た科学者たちが家にやって来た。NASAの科学者キース(ピーター・コヨーテ)がエリオットに「私も10歳の時からE・Tを待っていた」と話しかける。E・Tは死亡し、最後のお別れをエリオットがしていると、E・Tの胸が赤くなる。彼は死んでいなかったのだ。エリオットは兄妹、兄の友人グレッグ、スティーブ、タイラーの協力を得て、E・Tを森に運ぶ。後を必死に追う科学者の一団。森の空地に着地した宇宙船に乗り込むE・T。宇宙船が消えたあと、空に美しい虹がかかった。