原題も「 The Jackal」
ブルース・ウィリスの主演映画って「ダイ・ハード」(1988)と
「パルプ・フィクション」(1994)と「シックス・センス」(1999)以外
これといって面白かった映画がないんですけど(笑)
やはりツッコミどころ満載でした
チェチェン・マフィアのドン・テレクは
MVD(ロシア内務省)とFBIの合同捜査で殺された弟の復讐のため
謎の殺し屋ジャッカル(ブルース・ウィリス)を大金で雇います
カーター・プレストンFBI副長官(シドニー・ポワチエ)と
MVDのヴァレンチーナ・コスロヴァ少佐(ダイアン・ヴェノーラ)は
テレクの仲間の持っていた資料からFBI長官暗殺を企てていることを知ります
ジャッカルの顔を知るものは世界にたったの6人
そのひとりがバスク独立活動家のイザベラという女性でした
プレストン副長官とコスロヴァ少佐はイザベラのかっての恋人で
マサチューセッツ刑務所に服役しているIRAの凄腕スナイパー
デクラン・マルクィーン(リチャード・ギア)に協力を求めます
「ジャッカルの日」(1973)のオマージュがいくつかあるものの
クライマックスは「アンタッチャブル」(1987)そっくり
展開はつまらない「48時間」(1982)(笑)
6人しか顔を知らないとか、痕跡は残さないと言っているわりに
痕跡は残しまくるわ、変装の名人のわりにはかつらと眼鏡を変えるだけ
だから愛人にもすぐに正体がバレるんだわ(笑)
しかも「女を守れない男」とか、ターゲットがバレるメッセージを
わざわざ残していくってどういうこと?
ターゲットがなぜ大統領夫人なのかも意味不明(笑)
たぶんギアのほうは1994年に逮捕された「ジャッカルの日」に由来した
”ジャッカル”というあだ名のカルロス (テロリスト) がモデルで
フォーサイスの殺し屋「ジャッカル」vs本物のテロリスト「ジャッカル」
という設定にしたのだろうと、今となっては想像するのですが
ヨカッタのはアイディアだけ(笑)
それでも、シドニー・ポワチエのさすがの貫禄と
頼りがいある雰囲気は見る価値が十分ありますし
撮影当時は70歳くらいだと思うのですが、年齢よりずっと若く見えます
特筆すべきは、ジャッカルの使うマシンガンの台座を設計するだけという
チョイ役ながらもジャック・ブラック
ジャッカルに標的を狙われ逃げ惑う最中でも
ズボンがずり落ち半ケツになっていくとか
ここぞというお笑い芸を差し込むのがウマすぎる(笑)
もっと凝った脚本にして、丁寧に作り込めば面白くなったのでしょうが、残念
ツッコミ系にさせていただきます
【解説】allcinemaより
名作「ジャッカルの日」を現代に舞台を置き換えて大胆に翻案。謎の殺し屋ジャッカルと、彼を追う元IRAテロリストの死闘を描くサスペンス。ロシア・マフィアの一員がFBIの手入れで死亡。激怒したボスは、ジャッカルを雇い米国要人の暗殺を依頼する。一方、その動きを察知したFBIのプレストンは、ジャッカルを詳しく知る元IRAの囚人デクランに協力を要請。だが、ジャッカルの標的はデクランの思いもよらぬ人物だった。