まるでマイケル・J・フォックスとジェームズ・ウッズの
セルフ・パロディのようなドタバタコメディアクション
映画と違うのは、この役のために警察官に密着して
役作りをしたのがジェームズ・ウッズのほうだったこと(笑)
作中の映画館で上映されている映画は
「インディ・ジョーンズ」シリーズのパロディ
終盤の展開は「北北西に進路を取れ」(1959)の
ラシュモア山のアクションと同じ構成になっていて
しかも(金はかかってると思うが)チープ感たっぷりで楽しめます
だけど、当時人気絶頂のマイケルは
すでにパーキンソン病を発症しおり
細かい動きが苦手になってきていたというのです
今となっては「hard way」(困難な道)というタイトルが
まるでマイケルの俳優人生を暗示しているように感じます
背景の街並みに等々あるキャノンやオリンパス、マクセル等々の広告にも
日本企業が元気だったこともわかります
「パーティー・クラッシャー」と名乗る連続殺人犯を追う
ニューヨーク市警のジョン(ジェームス・ウッズ)
彼のニュース番組を見たアイドル、ニック(マイケル)は
どうしても演じたい次回作のシリアスな役作りのため
ジョンと現場を一緒に回ることを思いつきます
もちろん、そんなのはお断りだというジョン
しかし市長も、署長もニックの大ファン
しかも「パーティー・クラッシャー」の捜査から外されて
ニックのお守りを押し付けられてしまうのです
どう見ても、ジェームス・ウッズのほうが目立っており
マイケルが ジェームス・ウッズの引き立て役に回っているのですが(笑)
それでもジョンが警察官たちにグルで騙され
警察署を去ろうとするとき、彼なりに一生懸命だったことを知る
だけどここからは、ジョンがニックを助けていく
「パーティー・クラッシャー」に誘拐されたジョンの恋人
スーザンを救うため激しい戦いに巻き込まれていくのです
結局はムチャぶり刑事と、ヘマなお人好しで事件解決という
バディ・ムービーお約束の展開(笑)
それでもラストはそれぞれうまくいって、よかったね
【解説】allcinemaより
パーティ・クラッシャーと呼ばれる連続殺人犯を追うNY市警の刑事の元に、演技派転向を狙うアイドル・スターが刑事の実像のリサーチにやって来た。80年代後半からのポリス・アクションには多くの変種“バディ・ムービー”が作られたが、これは刑事と刑事のふりをする人気スターというコンビ物。J・ウッズとM・J・フォックスは共にハマリ役で、やり取りなどに面白みを見せ、職人J・バダムとしては破綻の無い手堅い造りで、エンタテインメントとしては及第点、ただし後には何も残らない。