ハード・ウェイ(1991)

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まるでマイケル・J・フォックスとジェームズ・ウッズ
セルフ・パロディのようなドタバタコメディアクション
映画と違うのは、この役のために警察官に密着して
役作りをしたのがジェームズ・ウッズのほうだったこと(笑)

作中の映画館で上映されている映画は
インディ・ジョーンズ」シリーズのパロディ
終盤の展開は「北北西に進路を取れ」(1959)の
ラシュモア山のアクションと同じ構成になっていて
しかも(金はかかってると思うが)チープ感たっぷりで楽しめます

 

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だけど、当時人気絶頂のマイケルは
すでにパーキンソン病を発症しおり
細かい動きが苦手になってきていたというのです
今となっては「hard way」(困難な道)というタイトルが
まるでマイケルの俳優人生を暗示しているように感じます

背景の街並みに等々あるキャノンやオリンパス、マクセル等々の広告にも
日本企業が元気だったこともわかります

 

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「パーティー・クラッシャー」と名乗る連続殺人犯を追う
ニューヨーク市警のジョン(ジェームス・ウッズ
彼のニュース番組を見たアイドル、ニック(マイケル)は
どうしても演じたい次回作のシリアスな役作りのため
ジョンと現場を一緒に回ることを思いつきます

もちろん、そんなのはお断りだというジョン
しかし市長も、署長もニックの大ファン
しかも「パーティー・クラッシャー」の捜査から外されて
ニックのお守りを押し付けられてしまうのです

 

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どう見ても、ジェームス・ウッズのほうが目立っており
マイケルが ジェームス・ウッズの引き立て役に回っているのですが(笑)
それでもジョンが警察官たちにグルで騙され
警察署を去ろうとするとき、彼なりに一生懸命だったことを知る

だけどここからは、ジョンがニックを助けていく
「パーティー・クラッシャー」に誘拐されたジョンの恋人
スーザンを救うため激しい戦いに巻き込まれていくのです

 

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結局はムチャぶり刑事と、ヘマなお人好しで事件解決という
バディ・ムービーお約束の展開(笑)
それでもラストはそれぞれうまくいって、よかったね

 

【解説】allcinemaより
パーティ・クラッシャーと呼ばれる連続殺人犯を追うNY市警の刑事の元に、演技派転向を狙うアイドル・スターが刑事の実像のリサーチにやって来た。80年代後半からのポリス・アクションには多くの変種“バディ・ムービー”が作られたが、これは刑事と刑事のふりをする人気スターというコンビ物。J・ウッズとM・J・フォックスは共にハマリ役で、やり取りなどに面白みを見せ、職人J・バダムとしては破綻の無い手堅い造りで、エンタテインメントとしては及第点、ただし後には何も残らない。