ハタリ!(1962)

 
 
これは、ハッピーになれます
 
今の私たちに足りないものが
すべてここにあるような気さえします
 
楽しくて、気が利いていて
国が違っても、民族が違っても、言葉が通じなくても
男も、女も、老いも、若きも
お互いを尊重しあいながら
助け合いながら生活していく、仕事をする
 
とはいえ、タンザニアでの大自然に野生動物
撮影は相当大変だったのではないでしょうか
 
世界各地の動物園やサーカスから依頼を受け
野生動物を捕獲し売却する国際混合集団
そこにやってきた若い女性カメラマン、ダラス(伊)
 
「女は面倒」と思ってるボスのショーン(デューク・米)
ダラスは勝手にショーンのベッドで寝たり
ズボンをはかないでトラックに飛び乗ったり
ショーンにキスを迫ったり(年齢は離れすぎね)
少々お転婆な女性
 
そして母親を亡くし、銃殺されそうになった小象を
(生きていけないから殺すのが温情)
自ら面倒をみることにします
 
この小象たちや、豹などの猛獣が
どうやって飼いならしたというくらい
人間(役者)になついていますよね
本当に動物園やサーカスの職員のよう(笑)
 
もう一人の美女、ブランディ(仏)のことは
カート(独)とチップス(仏)が気になっています
ふたりは何かとライバル
 
でもブランディが選んだのは
お人よしのポケッツ(米)でした
ここらへんの展開も実にほのぼのとして微笑ましい
 
現在ではもちろん
野生動物の捕獲は犯罪になるのでしょうが
命がけの危険な仕事ながらも
大自然がまるで楽園のように思えてきます
 
「子象の行進」はこの作品のテーマ曲だったのですね
やはり名作には、必ず名曲があります
 
 
 
映像は迫力満点
楽しいながらも、深い味わいのある傑作
 
もちろん、お気に入りです
 

 
【解説】allcinemaより
猛獣の生け捕りを取材するため、女性カメラマン、セラフィナがアフリカにやってきた。案内をするのは、野獣ファームを営むアメリカ人ショーン。彼は人との付き合いに疲れ、アフリカの大自然に生きがいを見いだしている男だった。しかしセラフィナと接するうち、ショーンの心に、忘れかけていた人を愛する気持ちが宿っていくのだった……。西部劇のダイナミズムをアフリカのサバンナに展開させた真の痛快娯楽巨編。アクション・ロマンス・コメディ…エンタテインメントのあらゆる要素を叩き込んだその造りは楽しめる事請け合いで、舞台が変わろうとも屈強なタフガイに徹するウェインが、やはり良い。マルティネリの爽やかなお色気もいい隠し味になっている。