マイティ・ハート/愛と絆(2007)




実際に起こった「ダニエル・パール誘拐事件」を基にした
社会派ドキュメンタリー風映画
 
話題になったということです
でも撮影現場でのブラピの仕事は、子守り専門だったとか(笑)

フランスのラジオ局に勤めるマリアンヌ(アンジー)は妊娠5ヶ月
キューバ系とオランダ系の両親をもつハーフ
ウォール・ストリート・ジャーナル特派員で
夫のダニエル(ダン・ファターマン)はユダヤ
 
911テロの後、ふたりはパキスタンで生活
ある日、取材に出かけた夫が戻ってこない

行方不明になった夫を探す為に
マリアンヌのもとには地元警察、アメリカ領事館の安全保障担当官
CID(テロ対策組織)、FBI
夫の同僚らが集まり捜索が始まります

ダニエルはCIAのスパイ容疑をかけられ
イスラム過激派組織に誘拐されていました

夫のスパイ容疑を晴らすために、マリアンヌはテレビ出演をし訴えます
「私はパキスタンを愛しています」
 「パキスタンの人たちも、私たちと同様に苦しい思いをしているのです」

紛争地帯に入り込み、取材するジャーナリスト
本人たちにしてみれば、善意のつもりかも知れないけれど
現地の人々にとってはどうなのでしょう
ありがたいことなのでしょうか

関係者や、私たち納税者にとってもどうなのでしょうか
もし、そういう場所に行くつもりなら本人の独断にまかせず
国民の許しが必要だと思います
日本の場合は渡航の自由という法律上の理由で
強制的に止める事が難しいというのは知っていますけれど

パキスタンを愛しているといいながら
結局は夫をイスラム原理主義者に殺されたという
「かわいそうな自分」を知ってもらいたい
作品になってしまったような気がします

2007年の公開当時ならどうかわかりませんが
今見ると、私にはあまり共感のできる内容ではありませんでした

ただ、エンディングの歌は良かったですね
 「in a manner of speaking」という
フランスのバンドの曲だそうです
ちょっと切ない、囁くような歌声に胸キュン
 


【解説】allcinemaより
 “ウォールストリート・ジャーナル”の記者ダニエル・パール氏が中東取材中に誘拐・殺害された事件の真相を綴った妻マリアンヌ・パールの手記『マイティ・ハート 新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死』をアンジェリーナ・ジョリー主演で映画化した社会派ドラマ。監督は「イン・ディス・ワールド」「グアンタナモ、僕達が見た真実」のマイケル・ウィンターボトム
 共にジャーナリストとして活動し、深い絆で結ばれた夫婦、ダニエル・パールとマリアンヌ・パール。9.11テロの後、2人はアジア各地を取材して回った。そして2002年1月、2人はパキスタンのカラチへとやって来た。ある日、ダニエルは妊娠5ヵ月になるマリアンヌとディナーの約束をして帰国前の最後の取材へと向かった。しかし、彼はそのまま行方不明となってしまう。すぐさま、地元警察を中心にダニエルの捜索が始まるが、ついにそれは、誰もが恐れていた誘拐事件へと発展してしまう。