いそしぎ(1965)

 
少年がライフルで鹿を撃ち殺すシーンから始まるこの作品
9歳のダニーは「殺して楽しむことの意味を知りたかった」と答えます
 
母親のローラは画家でシングル・マザー
何より自由が大切と考え
なんと息子を学校にも行かせていません
 
日本なら児童養護施設か、教育委員会の職員が視察にくるというところでしょうか
アメリカなら、判事が命令をくだすのでしょう
ミッションスクールの校長にこの母子の更生が言い渡されます
 
校長である牧師のエドワードはローズのことを
さぞかし酷い家庭、母親と思っていました
 
だけどあった瞬間、その美貌に、やさしさに、才能に
考え方に共感し虜になってしまいます
過去に付き合った男性にも
ただの男友達にさえ嫉妬してしまう・・
 
自分には美しく、聡明で
ずっと支えてきてくれた妻がいるというのに
 
どちらも捨てれない男は
どちらも捨てて、何もかも捨てて
旅立ってしまう
(なんて勝手な)
 
でも、再び帰る場所は
やはり妻のところでしょう
 
参観日にやってくるローズはどのお母さんより美人
ダニーは自慢でなりません
愛する人は失ってしまったけれど
これからは綺麗なお母さんとして頑張って欲しいですね
 
乙武さんやベッキーさんの不倫騒動が報道を賑わせていますけれど
やり直す機会を与えてあげることも私は必要だと思います
 
不倫がいいことだとは思いませんが
プライベートなことですし
梅沢冨美男さんなら許されているじゃないですか(笑)
 
海辺のローズの住むバンガロー風な
アトリエのあるおうちが素敵
人の願望が詰まった魅力的な住まいに
仕上がり過ぎです
あらゆる意味で(笑)
 
トニー・ベネットの歌う主題歌が
アカデミー賞の主題歌賞と
グラミー賞の最優秀ソング賞を受賞しています
 

 
【解説】allcinemaより
女流画家が、教師との不倫の恋を経て、精神的な自立を得るまでを描いた作品。ジョニー・マンデル作の主題歌が、アカデミー賞を受賞。