人生の特等席(2012)




人は、「生涯現役」で活躍したい仕事人間と
ある程度の年齢になったら、好きなことをしてのんびり暮らしたい
趣味人間(または無趣味人間)にわかれるような気がします

でもどちらにしても長年養った経験や知識が
役にたつのではないでしょうか

「亀の甲より年の功」ということわざがありますが
英語ではWisdom grows with age「知恵は年齢とともに大きくなっていく」
フランス語では Experiénce passe science「経験は学問に勝る」
ドイツ語では Mit der Zeit wird Man klug「時間とともに人は賢くなる」と
どこの国でも、かっての人々は年配者を讃えたのでしょう

メジャーリーグのプロスカウト
ガス(イーストウッド)は過去に何人もの有名選手を発掘しています
しかし、今はとうに70歳も過ぎているのでしょうか
失明の危機に見舞われているのです

娘のミッキー(エイミー・アダムス)は有能な弁護士
しかし、ガスの身を案じスカウトに付き合います
彼女は美しく頭がいい、しかもガスに養われた
野球選手のもってる技術を
力量を見抜く天才的なセンスがあるのでしょう

双子のような親子
仕事は完璧なのに
お互い、世渡りはうまいと言えない

でも、ふたりの正しいは正しい
間違っているは間違っているは一致している
そのことを心の中では知っているのです

スマホをゴミ箱に捨てるまでは良かった
だけれど、このラストは私的にはどうかな

あんなひどい暴言を吐いて去っていった彼と
簡単にヨリを戻すなんて
もっと潔く振ってほしかった

だってエイミー・アダムスだよ?
もっといい男だって見つかるでしょ

バスで帰ろうとする
イーストウッドは可愛かったけどね



【解説】allcinemaより
クリント・イーストウッドが「グラン・トリノ」以来4年ぶりに主演を務める感動ドラマ。キャリア最後のスカウトの旅へと出たメジャーリーグの老スカウトマンとそのサポートに押しかけた一人娘が、旅を続ける中で少しずつ互いのわだかまりと向き合い、親子の絆を再確認していく姿をしみじみとした筆致で描き出す。共演はエイミー・アダムスジャスティン・ティンバーレイクジョン・グッドマン。監督は長年イーストウッド作品に製作や助監督として携わり、本作で記念すべき長編監督デビューを飾ったロバート・ロレンツ
 数々の名選手を発掘してきたメジャーリーグの伝説的スカウトマン、ガス・ロベル。しかし近年はパソコンを使ったデータ分析が主流で、ガスのような昔気質のスカウトマンはすっかり時代遅れに。視力も衰え、残り3ヵ月となった球団との契約も延長は望み薄。そんな中、ドラフトの目玉選手のスカウティングに向かったガスのもとに、弁護士としてキャリアの大事な時期を迎えていた一人娘のミッキーがやって来る。すっかり疎遠になっていた2人は、久々の再会も互いに素直になれずにギクシャクしたまま。そんな2人の前に、かつてガスに見出され、引退した現在では新米スカウトマンとして再出発を図るジョニーが姿を現わすが…。