ムーンライズ・キングダム(2012)




西欧文化なら、ハグやキスは挨拶のようなもので
日常的なものかも知れないけれど

いかん、いかんよ
12歳のキミ達がこんなことしちゃ・・
と、思わず保護者な気分になってしまいました(苦笑)

アメリカのニューイングランド沖にある小さな島
12歳のスージーは読書と双眼鏡での観察が趣味な女の子
ある日、その双眼鏡を覗いているときに
母親の不倫を知ってしまいます

一方ボーイスカウトで集団生活になじめなく
里親からも見放された孤独なサム
ふたりは出逢い、文通を重ね
ついには駆け落ちしてしまうのです

なんておませな(笑)

今ならヲタクなふたりなのでしょうが
1965年なら、自分の世界を持っている
そういうタイプは受け入れられなかったのでしょう

引き裂かれるふたり
だけどボーイスカウトのいじめっ子たちも
島の大人たちも
ふたりの純粋な愛をやがて応援していきます

子どもの駆け落ちというと「リトル・ロマンス」を思い浮かべますし
そう悪くはない展開なのですよ

でも小学生でペッティングまでは行き過ぎかなあと・・

もっと純粋で、プラトニックなほうが
私はよかったと思います

やっぱり保護者の気分(笑)



【解説】allcinemaより
ライフ・アクアティック」「ファンタスティック Mr.FOX」のウェス・アンダーソン監督が、駆け落ちした少年少女のひと夏の冒険をメルヘンチックに描いたコメディ・ドラマ。架空ののどかな島を舞台に、12歳の少年少女が繰り広げるピュアな愛の逃避行と、彼らの突然の反乱に右往左往する島の大人たちの姿を、ブルース・ウィリスエドワード・ノートンビル・マーレイら脇を固める実力派キャスト陣の豪華共演とレトロでキッチュな遊び心あふれるこだわりのヴィジュアルで描き出していく。
 1965年、アメリカ・ニューイングランド沖に浮かぶ小さな島。家庭に恵まれず世界に自分の居場所がないと感じている12歳の少年サム。所属するボーイスカウトのサマー・キャンプ中に置き手紙を残し、姿を消してしまう。一方、厳格な父と口うるさい母に辟易していた同い年の少女スージーも両親の目をかいくぐり、家を飛び出す。1年前に出会い、瞬く間に恋に落ちたサムとスージー。2人は1年にわたって文通を続け、入念な駆け落ちの計画を練り上げていたのだ。草原で落ち合った2人は、手に手をとって秘密の場所“ムーンライズ・キングダム”を目指す。一方、シャープ警部やボーイスカウトのウォード隊長、スージーの両親ら島の大人たちは2人の失踪に気づき大あわて。折しも島には大きなハリケーンが接近していたのだが…。