ワイルド・ビル(1995)





アメリカ西部開拓時代、ハンターからガンマン
そして後連邦保安官として名を残した
ジェームズ・バトラー”ワイルド・ビル”ヒコックの物語。

タイトルからしてワイルドな西部劇を期待したのですが。笑
気分爽快どころかかなり地味で憂鬱。
保安官を辞職してから落ちぶれてしまった
ビルの死までの数年間を描いた作品です。

ビルは役者になり自伝的なショーに主演するもののうまくいかず
医者からは失明の危機と宣告されます。
かつての恋人で拳銃の名手、カラミティ・ジェーンと再会し
平穏な日々を過ごすようになりますが、酒とカードとアヘンに溺れる日々。

そしてかって恋仲だった女性の(ビルの子ではない)息子から
逆恨みされ命を狙われることになります。
背中から撃たれあっけなく死んでしまうビル・・・

心はとっくの昔に死んでしまった落ちぶれた男を
かってのヒーローの惨めな姿を
シリアスにリアルに見せつけてくれます。

セットや衣装は凝っていて
銃撃戦はなかなかの見応えがあります。
キャストもとても豪華・・
なのになぜか不完全燃焼感いっぱい。笑

エスタンというよりはたぶん
ニューシネマ風な作風なのでしょう。



【解説】allcinemaより
 金鉱発見に賑わう西部の町に、保安官のワイルド・ビルはやって来た。彼はかつての恋人で拳銃の名手カラミティ・ジェーンに会い、平穏の日々をしばらく過ごす。だが、彼の命を狙う者が襲ってきて……。ウォルター・ヒルがセシル・B・デミル監督の「平原児」同様、実在した男ワイルド・ビル・ヒコックに材をとった作品。