リセット(2010)

 

 
 
「ゾンビ」の現れない「ゾンビ」ものとでもいいましょうか。
展開はゾンビ映画そのもの。
 
ある日突然停電が襲い、衣服だけを残し人間が消えます。
日は昇らなくなり、世界は闇に覆われてしまうのです。
そんな中、一軒のバーに生存者である
ルーク、ローズマリー、ポール、ジェームズ少年の4人が集まります。
なぜ人々は消えたのか?
人を喰う影の正体は何なのか?
ルークは生き残るためにトラックで街を出ようと考えます。
 
それにしても生存者はなぜ何かを燃やして
火で灯りを作ろうとしなかったのでしょうか。
地下室の扉のむこうの廊下や
ロアノーク島で実際に起きた集団失踪事件と
「クロアトアン」の言葉の絡みなど
謎が謎のまま解明されないままに
(もしかしたら、どこかでされていたのかも知れないけれど)
ラストを迎えることとなります。
 
なので、電気という文明が人々を滅ぼし
ソーラーという自然エネルギーを使う人間が生き残る・・
そんなエコロジーを訴えた作品かと
私的に勝手に解釈してみたのですが
どうやらそれは全く違ったようです。笑
 
ダンテの「神曲」が物語のベースということです。
これはキリスト教ではない私には
全く意味不明な内容であっても当然ですね。
10代の頃ミルトンの「失楽園」(not渡辺純一)を読んで
数ページで挫折した記憶が蘇りました。笑
 
ラストのひと組の少年少女とりんごは
現代のアダムとイブなのでしょうか。
 
結局面白かった個所は
ヘイデン・クリステンセン(アナキン)の役名が
ルークということだけでした。笑
 

 
【解説】allcinemaより
 「スター・ウォーズ」シリーズのヘイデン・クリステンセン主演で放つ戦慄のSFミステリー・サスペンス。世界規模の大停電と同時に人類が忽然と姿を消し、全てが闇に覆われていく中、わずかに生き残った4人の男女が決死のサバイバルでその謎の解明に奔走するさまをスリリングに描く。共演は「ロックンローラ」のタンディ・ニュートン、「ムーラン・ルージュ」のジョン・レグイザモ。監督は「マシニスト」「ワンダーランド駅で」のブラッド・アンダーソン
 ミシガン州デトロイト。その夜、停電が発生。この直後、映写技師のポール、理学療法士ローズマリー、そしてTVレポーターのルークはそれぞれ停電時に居合わせた場所で、周りの人間が服や靴だけを残し謎の消失を遂げるという共通した異様な光景を目の当たりにする。それから72時間経っても電気が一向に復旧せず、日照時間は激減。街が暗闇に覆われる中、ルークは非常用発電機で光を灯す一軒のバーに辿り着く。そこには外に出たまま戻ってこない母親を待つ少年ジェームスがいた。ほどなくして、赤ん坊が家から消えたと言うローズマリーもこの店にやって来る。また店の外では、闇から現れた何かに襲われたというポールが頭から血を流し、怯えながらうずくまっていた。こうして集まった4人は、闇が襲い来る未曾有の恐怖と戦いながら事態の謎を解き明かそうともがき続けるが…。