地平線から来た男(1971)


 
 
「金が全てじゃない」
「・・・腹が減っていない時はな」
 
「夕陽に立つ保安官」同様、お気軽な西部劇コメディ。
下ネタだけでもっていく最近のコメディと違って
安心安全でホノボノと鑑賞できる癒し系なお笑いでしょう。
ジェームス・ガーナーのキャラは
今で言えばジム・キャリーみたいな感じでしょうか
顔も少し似ていますね。
 
胸に大きく掘った女の名まえの刺青。
それを取る手術代が欲しいラティゴ(ガーナー)は
文無しの男ジャグ(ジャック・イーラム)を凄腕ガンマンのスイフティに仕立て上げ
町の有力者からお金を騙し取ろうとします。
 
ガーナーのお相手のヒロインはスザンヌ・プレシェット
エリザベス・テイラーに顔が似ていて可愛いですよね。
ヒッチコックの「鳥」では小学校の教師役で登場していました。
NHKBSさんのこういうマニアックなラインアップには時々唸らされます。
担当Dさんは映画通が喜ぶネタをいっぱいもっているのでしょうね。笑
 
チャック・コナーズがスキンヘッドで登場するのも
西部劇ファンとしては嬉しいところでしょう。
なかなか凄味がありました、最後はおマヌケでしたが。笑
 
ラストの「俺か?これからマカロニウエスタンに出るぞ」という
ジャック・イーラムの台詞は西部劇史に残る名言だそうです。
広川太一郎さんなどの名声優さんの吹き替えで鑑賞出来たなら
面白さも倍増しそうな、そんな雰囲気の作品だと思いました。
 

 
【解説】allcinemaより
炭鉱の町に立ち寄った男、ラティゴ(J・ガーナー)は、生来のギャンブル好きから全財産を無謀な賭で失ってしまう。なんとか金を稼ぐために、一人の男(J・イーラム)を腕利きガンマンにしたてあげ、用心棒代をだまし取ろうとしたが、そこへ本物の雇われガンマン(C・コナーズ)がやってきてしまう。腕には自信のないラティゴは、果たして彼を倒せるか……? 佳作「夕陽に立つ保安官」の姉妹編。J・ガーナーの飄々とした演技が楽しいコメディ西部劇。