北北西に進路を取れ(1959)

 
 
巻き込まれ型サスペンスの代表作と言われているこの作品。
広告屋の男がスパイと人違いされてしまい
警察に追われ、謎の組織に狙われ
身に覚えのない災難に、次から次へと巻き込まれてしまいます。
 
襲ってくる飛行機や
ラシュモア山の歴代大統領のモニュメントの上の逃走などは
あまりにも有名なシーンですね。
 
そのほかにもオークション会場、列車の中、山荘で
主人公を土壇場が襲います。
一難去ってまた一難・・ラストまで見事な展開。
緊張感をもって鑑賞できます。
誰が敵なのか誰が味方なのか最後までわからない。
 
ケーリー・グラントは当時55歳。
見事な走りっぷりです。
ユーモアがあって、余裕があって、紳士的で
こんな男性が職場の上司だったら、たぶん仕事も頑張っちゃいます。笑
 
エヴァ・マリー・セイントは当時30代半ば、。
スレンダーで、知的で、ファッションもシンプルで大人の女性の魅力いっぱい
ちょっと悪女っぽい雰囲気も良かったと思います。
そしてもちろんの、ヒッチさんお好みの綺麗な金髪。笑
 
007シリーズに大きな影響を与えたというのはまるわかりですね。
主人公がジェームズ・ボンドに改名したら
007番外編といってもおかしくないでしょう。笑
 
下の解説にもあるように
ヒッチ・デビューをするなら、まずこの作品からがベストだそうです。
ヒッチさん未体験の方はぜひ、オススメです。笑
 

 
【解説】allcinemaより
“サスペンスの神様”ヒッチコック映画のベスト作品としては、人によって「サイコ」であったり、「見知らぬ乗客」であったり、「めまい」であったりするのだろうが、この万人向けの面白さを持つ集大成的作品は、入門編としても最適であろう。キャプラという男と間違われて誘拐されてしまった広告マン、ロジャー・ソーンヒルは、謎の人物タウンゼントからある仕事への協力を要請される。そして、人違いが判明すると今度は泥酔運転に見せかけて殺されそうになる。窮地を脱したロジャーは、翌日、真相を確かめようと国連ビルへ赴くが、そこに現れたタウンゼントは全くの別人だった。そして、タウンゼントの背中にナイフが突き立てられ、容疑はロジャーにかかってしまう……。殺人容疑の汚名をかけられ、国際的な陰謀に巻き込まれる一人の男の奮闘を、圧倒的なサスペンスとアクションの畳みかけで見せる極上のエンタテインメント。