福沢諭吉(1991)


 
 
慶應義塾を開校した啓蒙思想家、福沢諭吉の半生を綴った物語。
 
福沢諭吉といえば、お札の人ですね。
諭吉に野口英世・・今の子どもたちはどこまで知っているのでしょう?
怖くて聞けません。
 
しかしこの作品、肝心の福沢諭吉柴田恭平)の貧乏だった下級武士が
いかにして塾長まで上り詰めたのかや
学問に対する熱い思いなどが、残念ながらほとんど伝わりませんでした。
 
どちらかといえば、門弟の篠原(仲村トオル)と洋妾?のノブ(南野陽子)の
ラブロマンスが話の軸になっていました。
 
そのために、友情や愛を重んじ、戦場に出兵する篠原や
諭吉の主人で家老である奥平外記(榎木孝明)が
時代の流れで反発に遭い職を解かれ
ついには自害してしまうほうに感情移入してしまいます。
 福沢諭吉の伝記というより、彼と彼を取り巻く人間の群像劇なのでしょう。
 
個人的にはもう少し、学問や知識の素晴らしさを若者に伝えれるような作風に
仕上げて欲しかったですね。
そんなこと言ってみましたが、私自信、勉強は大嫌いだったんですけど。笑
 

 
【あらすじ】yahoo!映画より
福沢諭吉は中津藩の下級武士の息子として生まれた。21歳になった諭吉は蘭学を学ぶため、家老の息子で同い年の奥平に付き添う形で長崎に留学。多くを学んだ諭吉は大阪へ移り、緒方洪庵適塾に入門し塾長になった。家老となった奥平から江戸で塾長になるよう命じられた諭吉は、その途中で英語に出会い衝撃を受け渡米。帰国後、福沢塾を開き、禁止されていた英語教育に力を入れ始めた。やがて塾生が増えていくが、幕府による長州征討が始まると、塾生にも出兵の命が下るようになった。