夜を楽しく(1959)

 

 
 
オープニングから可愛いです。
 
マンションの上下階に住んでおり、電話回線を共同で使っている男女。
しかもこの電話、受話器をとれば共有回線の相手の会話が
全部聞こえてしまいます。
ブラッド(ロック・ハドソン)はプレイボーイでいつも違う女性と長話。
おかげで室内装飾家のジャン(ドリス・デイ)は仕事の電話が出来ない。
おまけに「欲求不満をこっちにぶつけないでくれ !」とまで
言われてしまうジャン。
 
今でいう、近隣トラブル。
 
ある日、ブラッドの親友がジャンの顧客だということがわかり、
彼はテキサスから来た牧場主と素性を偽ってジャンに会います。
そして純真な田舎者を演じてジャンに仕掛けた恋で
自分のほうが本気になってしまうのです。
 
第一印象が悪かった男性に思わずやさしくされたり
良いところを知ったりすると
最初の印象が良かった人よりも
むしろ評価が上がってしまうかもしれません。
 
産婦人科での誤診とか、エレベーターの老女の場面が面白かったですね。
50年代作品は、すてきなお洋服にオープンカーというのも本当にいいです。
 
撮影当時35歳のドリス・ディがとてもキュート。
ブコメ好きな女性には、オススメな作品ではないでしょうか。
 

 
【解説】allcinemaより
ハドソンとデイのコンビのライト・コメディで、“寝物語”という原題で分かる通り、ぐっとお色気の効いた洒落た快作。デイはハイミスの室内装飾家に扮し、ハドソンは彼女の階上に住む独身貴族の作曲家。二人の電話が混線し、モテモテ男の彼へのコールがしょっちゅう彼女の電話に割り込む。そんな奇妙な縁が、考え方もライフ・スタイルも極端に違う彼らを、いつしか結びつけてゆく。