RRR(2022)

何がほしい

「読み書きを

原題もRRR(トリプルアール)

今さらながら見てきました

これに無駄な副題つけなかったのは

配給会社にもまともな社員はいるのね(笑)

タイトルの由来はダブル主演の

ラーム・チャランとNT・ラーマ・ラオ・ジュニア(愛称はNTR)と

監督のSS・ラージャマウリ3人の名前の頭文字Rからで

後から「Rise Roar Revolution」(立ち上がれ!叫べ!革命! )

という意味を付けたそうです

製作費はドルにして8000万超(日本円で85以上

インドだけでなくアメリカ、オーストラリア、欧州、中東でも大ヒット

3時間以上の映画ベスト100」第86位 にランキング

イギリス領時代のインド帝国とニザーム(君主)に抵抗運動した

実在の革命指導者アッルーリ・シータラーマ・ラージュと

コムラム・ビーム

もし同じ時代、同じ場所にいたら、という架空の友情物語

完全な勧善懲悪でわかりやすい

しかも破天荒で大雑把

勢いだけで最後まで見れます(笑)

英国の総督とその夫人にさらわれた

幼いマッリ取り戻すため森からデリーにやって来たビームと

かって英軍に襲われた故郷に武器を届けるため警察官となったラーマ

鉄道の爆発事故に巻き込まれた漁師の少年を助けるため協力し

やがて深い友情で結ばれるようになります

導入部の見せ場はラーマの暴動の鎮圧シーン

CGはややショボいものの(笑)

人口の多いインドならではの迫力が画面いっぱい

一方のビーム素手トラや熊と戦い、仲間にしていきます

(金太郎か! 笑)

そしてインド映画の見どころといえばやはりダンスシーン

ダンスバトルでイギリス人の淑女は皆ラーマを応援

でもジェニーだけはビームを応援するんですね

ビームにわざと負けるラーマ

でも全然嫌味じゃない

ラーマには幼馴染みの許嫁がいたのです

こんな美人で健気が恋人が待っていてくれたなら

親友の恋を取り持つくらい余裕綽綽(笑)

でもビームの弟分がラーマに捕まり拷問にあい

ラーマに毒蛇を投げつけます

瀕死のラーマを助けたのはビームでした

妹マッリを取り戻しに行く夜、ラーマに秘密を打ち明けます

そこからラーマにビームが捕らえられ

(総督と総督夫人のサディストぶりが凄いぜ)

ビームとマッリを助けようとするラーマ

次に英軍に捕らえられたラーマを、独房から救うビーム

歩けないラーマを肩車し、ビームが下半身ラーマが上半身

マッチョで濃い濃い髭男が、一心同体となって戦う

たとえ英国艦隊がやって来ても勝てるくらいの強さ(笑)

そして悪人は死ぬけど

善人は死んだと思わせておいて

死なないシステム(笑)

このばかばかしい映画がなぜ世界中でヒットしたのか

それは一部の権力者の利権のために土地や故郷を奪うことが

何世紀にも渡る戦争に繋がることを理解できない

アホな政治家たちを成敗してほしいから

ストレス解消映画なのです

日本でも「暴れん坊将軍」と「鬼平」と「遠山の金さん」で

コラボしたら意外とヒットするかも(笑)

 

ラストはハッピーエンドでスッキリ

好きな人と平和に暮らす、それが何よりの幸せだから

 

 

【解説】映画.COMより

日本でも大きな話題を集め、ロングランヒットとなった「バーフバリ」シリーズのSS・ラージャマウリ監督が、英国植民地時代の激動のインドを舞台に、2人の男の友情と使命がぶつかり合う様を豪快に描くアクションエンタテインメント。
1920
年、英国植民地時代のインド。英国軍にさらわれた幼い少女を救うため立ち上がったビームと、大義のため英国政府の警察となったラーマ。それぞれに熱い思いを胸に秘めた2人は敵対する立場にあったが、互いの素性を知らずに、運命に導かれるように出会い、無二の親友となる。しかし、ある事件をきっかけに、2人は友情か使命かの選択を迫られることになる。
「バードシャー テルグの皇帝」のNT・ラーマ・ラオ・Jr.がビーム、ラージャマウリ監督の「マガディーラ 勇者転生」にも主演したラーム・チャランがラーマを演じた。タイトルの「RRR」(読み:アール・アール・アール)は、「Rise(蜂起)」「Roar(咆哮)」「Revolt(反乱)」の頭文字に由来する。第95アカデミー賞ではインド映画史上初となる歌曲賞にノミネートされた。

2022年製作/179分/G/インド