♪~One Two Three O'clockFour O'clock rock
Five Six, Seven O'clock Eight O'clock rock
Nine Ten Eleven O'clock Twelve O'clock rock
We're gonna rock around the clock tonight~♪
オープニングの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」が
流れた瞬間から掴みはOK(笑)
原題も「American Graffiti」(アメリカの落書き)
70年代から見下ろした60年代の青春群像
「新しい人生だ、予定通り出発だ」
高校生活最後の一夜と、青春の終わりを夜明けで表すラスト
伝説のラジオDJ、ウルフマン・ジャックのくだりがいい
1962年カリフォルニア北部の田舎町
現在のように任天堂やインターネットという楽しみがあるわけじゃない
男の子の頭の中身は、車と、音楽と、女の子と、セックスのことだけ
イケてる女の子とデートするためなら、どんな努力も惜しみません(笑)
「メルのドライブイン」に集まるのもそんな若者たち
ロン・ハワード(58年型シボレー)は
大学進学のため、町を離れることになっています
ポール・ル・マット(31年型フォード、デューク・クーペ)は22歳で
ドラッグ・レースのチャンピオン
16歳のダサメガネっ子、チャーリー・マーティン・スミスは
スクーター(ベスパ)しか持っていません
ドレイファスは白のサンダーバードに乗った金髪に一目惚れ
彼女を探しているうち、町のチンピラグループに絡まれ
トラブルに巻き込まれていきます
ロン・ハワードはドレイファスの妹、シンディ・ウィリアムズと
将来を約束した恋人同志
その彼女が突然「4年間離れて暮すのは耐えられない」と言い出し
彼を旅立たせまいとします
しかも「男として将来を考えなければならない」と言うハワードに腹を立て
車から飛びおりハリソン・フォードが運転する車に乗り込んでしまいます
男から男、車から車(笑)
その頃ポール・ル・マットは目当ての女の子のナンパに失敗し
その妹でまだ13歳のキャロンとドライブするハメになってしまいます
お子ちゃまには懐かれてしまい
隣町の男からはドラッグ・レースを挑まれてしまう
しかも男の助手席に乗っていたのは、ハワードの彼女
チャーリー・マーティン・スミスはキュートな女の子を見つけ
ハワードから借りたシボレーでナンパ
コーラを奢ろうとしたら「お酒の方がいいわ」と言われ
リカーショップで大人の男性に頼んでお酒を手に入れ
(親切な人だと思ったら実は強盗 笑)
これで童貞にオサラバできると思ったら
ネッキングの最中にシボレーを盗まれてしまい大あわて
オールディーズという言葉はこの映画から生まれたそうです
あてもないドライブ、バカ騒ぎ、ケンカ、飲酒、運命の女
だけど一夜の熱が高ければ高いほど、この先の人生が不安になる
夜の終わりが友との別れ
白のサンダーバードが走る終わり方がかっこいい
そして無声で紹介される、登場人物たちのその後
意外にも若い時より、大人になってから見たほうが
甘酸っぱくてノスタルジーを感じる
ルーカスとコッポラはやっぱり偉大なんだな
あのスピルバーグでさえ、頭が上がらない理由がわかりました(笑)